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2004 Fiscal Year Annual Research Report

西欧近代における観念の図像化運動、あるいはイメージ思考の研究

Research Project

Project/Area Number 14510590
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

原 研二  東京都立大学, 人文学部, 教授 (50115622)

Keywordsフィグラティーフ / パノラマ / 魔笛 / シカネーダー / シンケル / アウラ / 博物館島 / 擬古典主義
Research Abstract

古代から現代までの図像と詩の関係については一応の成果を挙げた。
いよいよ懸案の19世紀フィグラティーフ研究に入った。
平成14年度に発表した「19世紀フィグラティーフ研究1」およびパノラマ研究につづいて、『魔笛』をめぐるシカネーダーとシンケルの舞台の作り方を、メガロマニーと光学的手法の面から追求した。シンケルのようなプロイセンお抱えの御用建築家が、パノラマのような大衆用見世物と後世に貶められるような表現に熟達していることの意味を、今回は取り上げた。
擬古典主義というものが、国民国家が立ち上がる時点で、きわめて有効なモデルとなりうる。そういう時代の要請としてシンケルという表象創造家が存在している。
パノラマが古代ギリシアの理想風景を再現しようとする欲望に支えられていた点を明らかにした。なおパノラマが「19世紀フィグラティーフ研究1」においてヴァルター・ベンヤミンのアウラ論に重要な展開をもたらすものとして、具体的にアウラを帯びた表象を調べてみたが、今回はその続編として世界がパノラマ・モデルでとらえられると考えた19世紀西欧の特質を追ってみた。
やがてこれらは、今後予定される「ベルリン・博物館島」の出来方を論じるための序説である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 瓦礫考 --岡部仁訳『ドイツ悲哀劇の根源』に寄せて2004

    • Author(s)
      原 研二
    • Journal Title

      人文学報 346号

      Pages: 1-10

  • [Journal Article] 19世紀フィグラティーフ研究2--シンケルの光学的偽書2004

    • Author(s)
      原 研二
    • Journal Title

      西欧近代における観念の図像化運動

      Pages: 17-30

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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