2004 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀ウェールズの観光言説と詩に表象される民族的イメージの考察
Project/Area Number |
14510605
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
森野 聡子 静岡大学, 情報学部, 教授 (90213040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森野 和弥 静岡大学, 教育学部, 助教授 (80220078)
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Keywords | ウェールズ / ナショナル・アイデンティティ / 観光言説 / アイステッズヴォッド / ナショナル・ヒストリー / 複数文化 |
Research Abstract |
平成16年度は、研究期間の最終年度にあたるため、19世紀に発刊されたウェールズの観光に関する資料、およびアイステッズヴォッドの歴史的変遷について包括することを目的に、平成16年8月8日から8月28日にかけて、連合王国ウェールズ国立図書館に赴き、研究調査を実施した。研究代表者は、同図書館の収蔵資料を検索し、19世紀に出版されたウェールズの観光ガイドや紀行文についてリストを作成、また代表的な観光書を分析して、19世紀における観光言説の変化や、それに伴うウェールズの民族的イメージの変遷を分析した。共同研究者は、アイステッズヴォッドの位置づけや機能の変化を跡付けるために、アイステッズヴォッドにおいてなされたスピーチを収集し、そこに表れた民族意識の推移をたどり、その背景となった社会的・文化的要因について分析した。その成果はジャーナルThe Promising Ageに発表された。
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