2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヌートカ語に関する未発表言語資料の分析・処理および公開
Project/Area Number |
14510614
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中山 俊秀 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (70334448)
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Keywords | ヌートカ語 / 北米北西海岸 / 言語学 / テキスト資料 / エドワード・サピア / ワカシュ語族 / 民族誌 / 危機言語 |
Research Abstract |
エドワード・サピアが収集したヌートカ語資料はアメリカのアメリカ哲学協会(American Philosophical Society)と、カナダの国立文明博物館(Canadian Museum of Civilization)に保管されているが、今年度はサピアのフィールドノートの現物を所蔵しているアメリカ哲学協会のアーカイブの資料を重点的に調査した。国内での予備調査のあとアーカイブを訪問し、ヌートカ語およびその姉妹語に関するサピアの資料を調査、カタログを作成した。24冊にのぼるフィールドノートについては内容に関する詳細なインデクスを作成した。 テキスト資料の処理については、まずサピアのフィールドノートに採集された76のテキストのコンピユータへの入力を開始した。入力作業と平行してテキストの形態分析・文法解析の作業も開始した。また、テキストの分析を進めるうえで必要な補助資料(言語、および民族史資料)を得るために、短期のフイールド調査をカナダ、ブリティッシュコロンビア州、バンクーバー島のポート・アルバーニで行った。文法分析の情報は原語テキストの行間に埋め込む形で埋め込み、文法解析付のテキスト資料として出版するための加工がしやすいようなかたちをとっている。 語彙のデータベースについては、その設計、試作をスムーズに完了し、語彙データの入力を開始した。データベースのフォーマットは、さまざまな検討を重ねた結果、もっともデータ加工が効率的に行えるよう、タグによってフィールドを分割したテキストファィルの形を採用した。 資料調査、データ処理・分析の全般にわたって研究協力者の中山久美子(カリフォルニア大学大学院;ニティナト語研究)の支援を受けた。
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[Publications] 中山 俊秀: "Linguistic Diversity and Its Implications for Grammatical Analysis"Endo Fubito, ed., Languages of the North Pacific Rim. volume 9(印刷中).
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[Publications] 中山 俊秀: "「意外」との出会い:ヌートカ"津曲敏郎編『北のことばフィールドノート』北海道大学図書刊行会. (出版予定).
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[Publications] 中山 俊秀: "George Louie's Nuu-chah-nulth (Ahousaht) Texts with Grammatical Analysis"Endangered Languages of the Pacific Rim Project(印刷中). 664
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[Publications] 中山 俊秀: "Caroline Little's Nuu-chah-nulth (Ahousaht) Texts with Grammatical Analysis"Endangered Languages of the Pacific Rim Project(印刷中). 362