2003 Fiscal Year Annual Research Report
神話学の比較実証研究-儀礼、合理性、ディスコース-
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14510643
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 佳秀 新潟大学, 人文学部, 教授 (30154602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻 美津夫 新潟大学, 人文学部, 教授 (80115013)
鈴木 孝庸 新潟大学, 人文学部, 教授 (90143742)
佐々木 充 新潟大学, 人文学部, 教授 (60105228)
高橋 秀樹 新潟大学, 人文学部, 助教授 (80236306)
葛西 康徳 新潟大学, 法学部, 教授 (80114437)
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Keywords | 神話 / 伝説 / 儀礼 / 合理性 / ディスコース |
Research Abstract |
前年度に既に公開された研究(鈴木佳秀編,『神話・伝説の成立とその展開の比較研究』,高志書院,2003年2月)について、各々継続的に担当分野における個別研究を深化させる作業を進めた。また、個別に調査されたデータについて、共同研究としての観点から各々補完すべき事柄を抽出するため、他の研究グループとの共催による研究会を行った。 以下に各メンバーの今年度の活動状況を整理する。鈴木(佳)は、従来から深化させてきた申命記の編纂技法についての個別研究を一層具体的に展開する一方で、旧約聖書全般について広く研究を進め、成果の一部を一巻の書物にまとめた(11.研究発表〔図書〕の項を参照)。佐々木は、マラルメの詩を取り上げて、ディスコース(言説)とポエジー(詩性)の相互関係について、従来の一般的な文学研究が取り上げてこなかった方法論の適用を試みた。鈴木(孝)は、新潟県の民間伝承である「ごぜうた」の継承者について研究を深め、一巻の書物にまとめた(11.研究発表〔図書〕の項を参照)。荻は、かねてから日本音楽史の再構成について成果を重ねてきたが、今年度の研究では、特に古代中世についての伝説的要素に関する学界情況の問題点を整理した。葛西は、古代ギリシアの法制史について、史的・神話的伝承から古代社会における法の理解と運用のあり方について研究を進めた。高橋は、西洋古代しにおける神話的伝承から「法」と「倫理」のディスコースについて研究を進めた(「倫理と法」,共著『知の地平 大学におけるマルチリテラシーと応用倫理』,東北大学出版会、2003年,担当頁数:10頁)。 以上の成果を綜合した単行本の出版について会議を行い、執筆方針の検討を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鈴木 佳秀: "申命記法典編纂技法をめぐって-申命記の文献学的研究概説(その三)-"比較宗教思想論(新潟大学大学院現代社会文化研究科). 21-68 (2003)
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[Publications] 鈴木 佳秀: "殺人と聖戦のはざまで問われている地平-古代ユダヤ教の世界から"平和と宗教. No.22. 65-86 (2003)
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[Publications] 鈴木 佳秀: "申命記史家による歴史書編纂"言語. Vol.32,No.126. 42-49 (2003)
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[Publications] 鈴木 佳秀: "アブラハム-約束を背負わされた父と子"新潟日報事業社. 70 (2003)
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[Publications] 鈴木 孝庸: "越後ごぜうた文藝談義"新潟日報事業社. 70 (2003)