• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2002 Fiscal Year Annual Research Report

権威的法典籍が近・現代の法学・法実務に及ぼす現実の影響に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 14520001
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大内 孝  東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10241506)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小室 輝久  明治大学, 法学部, 講師 (00261537)
小山 貞夫  関東学園大学, 法学部, 教授 (30005764)
Keywordsブラックストン / イングランド法釈義 / star pagination / Blackstone / スター頁 / 権威的典籍 / books of authority
Research Abstract

1.近代の法典籍の一つであるブラックストン著『イングランド法釈義』(初版1765年。以下単に『釈義』という)は、法実務界でも長く重用された法学書であり、英米において出版された版の数は百を超える。そこから、版により頁付に異同が生じた。そのため、日本さらには英米においても、現在でもなお重用されている『釈義』を参照・引用する際に、頁付異同にまつわる混乱が生じ、このことが研究上の障害となっている。2.本研究は、『釈義』の10種を超える版を抽出して、一頁ずつ手繰り作業を施すことによって、次の知見を得た。(1)第一巻および第四巻については、初版の頁付は早くから(順に第二版、第五版から)変わってしまっている。(2)「古来有名な書物でいろいろな版があるものの原本の頁を示すときに」用いられるべき仕組であると一般に説明されるところの「スター頁」には、実は「エクストラ頁たるスター頁」と「star paginationのスター頁」との二種類がある。(3)頁付の統一のために工夫され十九世紀に導入されたstar paginationの原本は、長く第十二版であると言われてきたが、それは不正確である。そればかりか、複数のstar pagination版相互間にも頁付に相違がある。3.上述の、頁付にまつわる混乱要因を指摘したうえで、本研究は、ブラックストン生前最終版と言われる『釈義』の第九版を基準とし、近年広く用いられる初版ならびにstar pagination版と比較する、(第一巻および第四巻の)全頁にわたる「頁対照表」を作成して、『釈義』研究に対する便益を提供した。『釈義』頁付混乱要因に関する実証的知見および「頁対照表」がまとめて提示されるのは、恐らく世界でも初めてのことであると思料される。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 大内 孝: "ブラックストン『イングランド法釈義』諸版の頁付について"法学(東北大学). 66巻6号. 739-774 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi