2002 Fiscal Year Annual Research Report
欧州通貨統合に対するイギリス2大政党の政策的発展と政治制度戦略との関連の検討
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14520106
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| Research Institution | The University of Kitakyushu |
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Principal Investigator |
力久 昌幸 北九州市立大学, 法学部, 教授 (90264994)
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| Keywords | 欧州通貨統合 / ユーロ / 2大政党 / 政治制度戦略 / 多層ガヴァナンス / EU |
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| Research Abstract |
平成14年度は,イギリス政治や欧州通貨統合に関する資料収集を重点的に行う一方,1999年1月1日のユーロ導入への参加を見送ったイギリス労働党政権の決定の背景,および,ユーロ誕生後のイギリスの政治経済状況と労働党政権による憲政改革プログラムの進展について検討を進めた。
平成14年10月30日より14日間,ロンドンを中心にイギリスを訪問し,2大政党本部や各種団体本部において資料収集を行った。また,この期間中に,2大政党所属議員に対するインタビューを行い,イギリスのユーロ参加に対する賛成論と反対論の主たる内容,および,対立点について認識を深めることができた。
本研究は,欧州通貨統合に対するイギリス2大政党の政策的発展と政治制度戦略の間の動的な相互作用を解明するのを目的としているが,その前提として,EU,国家,地域という,多層レヴェルの政府間での権限分配,すなわち,多層ガヴァナンスに対する2大政党指導部の態度を検討する必要がある。14年度は,政治学において近年注目されているガヴァナンス論の中でも,多層ガヴァナンスの議論に注目し,イギリスのユーロ参加問題に対する適用可能性について検討を行った。これは翌15年度にイギリスの将来的なユーロ参加可能性を検討するために必要な準備作業でもあった。
以上の研究成果の一端は,『ユーロとイギリス:欧州通貨統合をめぐる二大政党の政治制度戦略』(木鐸社,2003年出版)として公表する予定である。
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Research Products
(1 results)
