2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本・アメリカおよびアジア諸国間の中間投入財貿易の動向からみた国際貿易構造の研究
Project/Area Number |
14530057
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Research Institution | Kysushu Univeresity |
Principal Investigator |
石田 修 九州大学, 経済学研究院, 助教授 (40184527)
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Keywords | 産業内貿易 / 垂直産業内貿易 / 貿易の垂直構造 / 資本財貿易 / 部品貿易 / 中間財貿易 / アジアの貿易 |
Research Abstract |
(1)貿易の垂直構造の理論的背景として、Pasinetti(1973)の垂直的統合理論に基づく国際経済構造を提示した。そこでは、資本財が賦存要素ではなく、商品財として貿易されるものという設定が前提とされている。研究成果は「国際貿易論のベンチマーク再考-垂直的統合概念に基づいて-」『経済学研究』,第71巻1号,pp.121-151,2004.に反映している。 (2)部品貿易の拡大による生産構造の国際的分散という貿易の垂直化の概念について吟味した。研究成果は、「経済のグローバル化と貿易の垂直構造」(近刊)文眞堂(2005)にて納められている。 (3)また、200410月の日本国際経済学会第63回全国大会にて、板木教授(立命館大学)を討論者として、研究成果の報告をおこなった。報告は、日本国際経済学会ホームページ掲載論文、http://www.fbc.keio.ac.jp/jsie/10-1_Ishida_full.pdf, pp.1-28,2004. (4)貿易の垂直構造の制度基盤を、「経済のグローバル化と貿易の垂直構造」『経済学研究』第70巻4/5号,pp.371-406,2004.で分析したが、さらに、DTT(二重課税防止協定)をくわえた。 (5)貿易の垂直構造を支える、サービス貿易動向を分析した。
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