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2003 Fiscal Year Annual Research Report

資産の証券化によって発行される証券の合理的価格モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 14530117
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

岸本 直樹  法政大学, 経営学部, 教授 (50241766)

Keywords証券化 / CMO / オプション理論
Research Abstract

研究計画調書で記したように、一般に、証券化証券の原資産には、繰上げ返済やデフォルトが起こり、その結果、証券化証券のキャッシュフローが大きく変化する。したがって、証券化証券の価格付けにおいては、繰上げ返済やデフォルトによって生じるキャッシュフローの変化を考慮すべきであり、そのためには、オプション理論が適用されなければならない。この観点に立って、本研究では、繰上げ返済の意思決定に関して合理的なモデルを構築し、それに基づいて証券化証券を価格付けする枠組みを提唱した。
研究計画調書で記したように、平成14年度においては、金利を唯一の不確実性要因とする証券化証券の基本モデルを構築した。具体的には、証券化証券の代表例であるcollateralized mortgage obligations (CMO)を念頭において証券化証券の原資産が数千のローンのポートフォリオであるとみなし、各ローンは、市場金利の低下による期限前返済のベネフィットが期限前返済に伴うコストより大きければ期限前返済されるよう設定した。この設定の下で、研究計画調書で記したextended tree methodを適用し、CMOの価格を求めるモデルを構築した。
さて、研究代表者は、従来から、オプション価格理論の枠組みの中でextended tree methodを一般的に検討する研究を行っており、その結果をまとめた論文を世界的な一流学術雑誌であるManagement Scienceに投稿していた。そして、同誌のrefereeing processの中で、refereeの提案により、この論文を発展させ、平成14年度において書き上げたCMOモデルの論文を取り込んだ論文にまとめた。その結果、この論文"Pricing Path Dependent Securities by the Extended Tree Method"は、Management Scienceにacceptされ、現在、同誌のウェブページに"Accepted Papers"の1つとして掲載されている。また、この論文は、本年中に、同誌に掲載される見込みである。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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