2004 Fiscal Year Annual Research Report
エミュレーション技術とWeb-EDIを用いたSCMのシステム構造に関する研究
Project/Area Number |
14530154
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Research Institution | Nihon University, College of International Relations |
Principal Investigator |
若林 敬造 日本大学, 国際関係学部, 教授 (90201144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊川 和治 日本大学, 国際関係学部, 教授 (10318339)
藤田 祐 産能大学, 経営情報学部, 助教授 (10238587)
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Keywords | ロジスティクス / データベース / スクリプト / ASP / SQL / ASP.NET |
Research Abstract |
ロジスティックスシステムにおいて、発注データを受注者が取り合う部分の処理を簡素化した試験的システムを作成し、Windows XPのASP環境およびASP.NET環境下で実行して、データベース検索における処理時間を比較した。比較時に用いられたデータベース製品はSQL Server 2000である。LAN環境下で処理時間を測定した結果、ASP.NETの処理時間の方がASPよりも短かった。測定値から、処理時間の差は、データベースを検索し、結果をメモリに格納する部分よりも、格納結果をページに表示する部分から生まれるものと考えられる。さらにASP.NETの処理時間に与えるコンパイル処理の影響について検討した結果、コンピュータ起動直後の1回目の方が2回目以降の実行よりも処理時間が長くなる現象が観察できた。測定値から、この結果にはコンパイル処理時間の影響よりも、実行時に各種リソースを確保する時間の影響の方が大きく寄与しているものと考えられる。ASPと同様ASP.NETもパソコン起動時には実行に必要な各種リソースを確保する時間の影響があるものと考えられる。またロジスティックスに関わる各種設備の動きを仮想システム化し、実際の設備管理コンピュータにそれらをコントロールさせるエミュレーション技術に関わるツールとして、RaLCの機能を調査した。その結果、RaLCは物流センターを仮想的にコンピュータ上で再現・構築し、その3Dモデルと動画を用いて庫内改善シミュレーションやWMSなどのシステムテストが行なえるすぐれたツールであることがわかった。物流センターのコスト削減や出荷能力の向上など、庫内改善を行う場合、従来は改善案を練り、実際の物流センターでそれを試し、評価するしか方法がなかったが、RaLCによるシミュレーションを行うことで何度でも簡単に、且つ低予算で改善案を評価できるものと考えられる。
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