2002 Fiscal Year Annual Research Report
銀行経営組織研究-バブル期以降の邦銀経営失敗の分析と経営再生の条件
Project/Area Number |
14530163
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
久原 正治 立命館アジア太平洋大学, アジアマネジメント学部, 教授 (00319485)
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Keywords | 銀行経営 / 金融サービス業 / 経営者の責任 / 経営戦略 / 国際情報交換 / アメリカ |
Research Abstract |
本研究は平成14、15年度の2ヵ年にわたる研究である。本研究の独自性は、これまで経営学的研究の対象として取り上げられることのほとんどなかった銀行経営を対象とし、そこで実証的経営学研究の一分野としての銀行経営論を打ちたて銀行経営の再生という実践的な課題にも取り組もうというところにある。日本での先行研究がほとんどない中で、本年度は以下の5つの課題について同時並行的に進めていった。 1.欧米の先行研究の調査等-14年7月米国に出張しシカゴに滞在する中で、米銀の経営戦略と組識について文献収集、研究者からのヒアリング、事例研究を進めた。又シカゴ連銀のリサーチ部門の研究会で邦銀経営の分析プレゼンテーションを行った。更に、地元のMBAコースで数回にわたり日米金融機関経営比較を講演、議論した。 2.基礎となる資料の収集-合併で多くの銀行の名前が消えていく中で、大手銀行の社史を収集した。又、各銀行の幹部OBが持つ内部資料の組識的収集を開始した。 3.銀行経営者のインタビュー-5回にわたり元大手銀行頭取、副頭取(複数)のインタビューを行った。 4.他の研究者との協力ネットワーク-同様の研究テーマに興味を持つ複数の研究者と数回にわたり打合せを行い、資料の収集や情報交換での協力体制を作った。 5.研究方法論の確立-バブル期の経営意思決定に焦点を当て、文献調査、参与観察を交えたインタビュー、アンケート調査を組み合わせた経営学的研究手法をまとめ、これを『バブル崩壊後の邦銀経営の経営学的研究アプローチ』と題した論文にまとめた。
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Research Products
(1 results)