2002 Fiscal Year Annual Research Report
組織間コストマネジメントとサプライチェーンマネジメントの相互作用に関する実証研究
Project/Area Number |
14530178
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
清水 信匡 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (90216094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加登 豊 桃山学院大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (70117993)
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Keywords | 組織間コストマネジメント / 組織間関係 / バイヤー・サプライヤー関係 / 財務情報 / 非財務情報 / 設備投資予算 / 組織間管理会計 / サプライチェーンマネジメント |
Research Abstract |
(文献レビュー・情報収集)・文献研究の成果は次頁掲載の論文にまとめられている。その要点は以下である。 組織間コストマネジメントの研究は、日本企業の実務の観察から発展したものであるが、90年代以降に経済学・経営学の分野から始まり、管理会計の領域でも始まったが未だ数は少ない。 ・組織間関係を研究する上で、財務情報のみならず非財務情報の意思決定への影響を考慮する必要性がある。 ・組織間管理会計を研究することでこれまでの組織内の管理会計研究では分からなかった知見がえらえる。 ・今後の組織間コストマネジメントの研究アプローチの提案 1)組織内で蓄積された管理会計の知見を援用し、組織間関係を捉えることである。 2)管理会計に隣接する領域の知見を援用することである。これに属するものとしては、組織間関係に関する知見のほかにロジスティクス、生産管理、品質管理などの知見があげられる。 3)経済学で議論されている組織間関係の議論を踏まえて研究を捉えることである。 (インタビュー調査)・サプライヤーの設備投資予算におけるバイヤーの影響の調査 サプライヤーの設備投資決定がバイヤーの製品開発活動と部品納入取引に大きく影響されていることが確認された。 (アンケート調査)・2002年度11月に日本における組織間関係の変化に関するアンケート調査の実施 (研究報告)・「組織間管理会計とその意義-組織間関係における財務情報・非財務情報の併用-」(加登豊・清水信匡・坂口順也・河合隆治)日本原価計算研究学会全国大会(桃山学院大学、2002年8月30日)・「設備投資予算論の再検討-組織間コストマネジメントの視点から-」(清水信匡・加登豊・坂口順也、河合隆治)日本原価計算研究学会関西部会(近畿コカコーラ・ボトラーズ、2003年2月28日)
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Research Products
(1 results)