2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14540224
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
和田 節子 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30017404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 洋 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00134867)
成澤 孝敏 電気通信大学, 機器分析センター, 助手 (30143712)
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Keywords | 星間塵 / 実験 / 変質 / ダイヤモンド / 炭素質物質 / プラズマ / 質量分析 |
Research Abstract |
今年度は星周・星間塵のモデル物質として、実験室でプラズマガスから合成した炭素質物質(QCC)や、市販のマイクロダイヤモンドを用いて変質実験を行った。 (水素との反応)ダイヤモンドを高温の水素分子雰囲気中で一定時間保つと、ダイヤモンド表面に水素が付加することが知られている。われわれは粒度の異なるマイクロダイヤモンドを購入し、それらと水素との反応を赤外線吸収スペクトルで測定することにより調べた。粒径5nmのマイクロダイヤモンドでは650℃でも水素付加が起こるがサブミクロンダイヤモンドでは850℃で処理すると明瞭な水素のピークが見られるようになる。マイクロダイヤモンドでは3.40および3.47μmにピークが生じるがサブミクロンダイヤモンドでは3.53μmピークを生じた。星間塵・星周塵の赤外線ピークを解釈する上で参考となるスペクトルが得られた。 (酸素・窒素との反応)QCCを窒素・酸素ガスのプラズマガスに曝し反応させるため、13.56MHzの高周波電源を用いてプラズマ反応装置を製作した。これを用いてQCCの表面にOCNの官能基をつけること試みたが、処理生成物にW 33Aにみられるような4.62μmの赤外ピークは観察されず、試みた実験条件内では表面にOCNを生成することができなかった。 (質量分析計を用いたガス分析)反応をモニターするために購入した質量分析計を用いて、プラズマからQCCが生成するとき低分子ガスの測定を行った。これにより原料ガスの流量を変えるとプラズマから生成するガスの化学種が変化し、異なるQCCが得られることがわかった。
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Research Products
(1 results)