2003 Fiscal Year Annual Research Report
重水素による中性子捕獲反応を用いた原子核内2核子相互作用の研究
Project/Area Number |
14540238
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
前田 和茂 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20125652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺川 貴樹 サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 助手 (10250854)
神田 浩樹 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40321971)
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Keywords | Deuteron / Triton / Photodisintegration / Two Body Current / Neutron Beam / Neutron Capture / Charge symmetry |
Research Abstract |
本研究は,3重水素内における2核子相互作用の役割を^2H(n,np)n,^2H(n,γ)^3H反応を用いて研究することが目的である。実験では50-100MeVの単色中性子を標的に照射し,中性子捕獲反応からのγ線を測定する。逆反応の研究でほぼ確立されている中間子交換流によるγ線の2体吸収機構を利用し,原子核内2核子が関与する励起や相互作用を調べる。同時に測定する^2H(n,np)nでは,散乱の終状態相互作用の大きさからn-n系の散乱長を決定することが目的である。 平成14年度に開発したエネルギー40-90MeVの中性子ビームを用い中性子散乱・捕獲反応実験に使用することが出来ることを示すテスト実験を行った。実験はアクティブ標的として用いる3層構造重水素化液体シンチレーターに中性子ビームを照射し,終状態に放出されるγ線および中性子を測定した。その結果,標的としての重水素化液体シンチレーターをトリガーとした測定が20kHz程度の計数率までは可能であることがわかった。γ線の検出にはGSOシンチレーターを用い2H+n反応により,終状態に生成されるγ線および中性子の測定を重水素化シンチレーターのトリガーで行った。このデータは現在解析中である。 平成15年度中に,実験のデータ収集はCAMACを基本にしたシステムからVME+PC/LINUXを用いたものに移行した。平成14年度に購入したVMEクレートと理学研究科およびサイクロトロングループと共同で開発したシステムを使いVME-ADC/TDC/QDCモジュールからデーター収集に問題が無いことを確認した。 平成15年度の成果および実績は日本物理学会および研究会等で発表を行う予定である。また研究全体の報告については解析修了をまち公表する。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Hirose, K.Maeda 他: "Search for Two Nucleon States by the ^<12>C(γ,pn)^<10>B Reaction"Res.Rep.Lab.Nuci.Sci.. 35. 23-33 (2003)
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[Publications] G.M Huber, K.Maeda 他: "In-medium ρ0 spectral function study via the ^2H, ^3He, ^<12>C(γ,π^+π^-) reaction"Physical Review C. 68. 065202(28) (2003)
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[Publications] M.Inoue, K.Maeda 他: "Total Nuclear Photon Absorption Cross Section for ^<27>Al"Res.Rep.Lab.Nucl.Sci.. 36. 13-18 (2003)