2004 Fiscal Year Annual Research Report
Kaluza-Klein理論(高次元場の理論)の量子論に関する研究
Project/Area Number |
14540252
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
久保 治輔 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (40211213)
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Keywords | Kaluza-Klein理論 / 場の量子論 / 素粒子論 / 統一理論 |
Research Abstract |
当研究の目的は、重力を含まないKaluza-Kleinの理論が量子論としてどういうふうにして意味のある予言をすることができるかを研究するのが目的である。さらに、具体的な高次元の素粒子の模型を考察し、その理論的・現象論的な性質を調査することである。 超対称大統一理論は、電磁相互作用、弱い相互作用と強い相互作用を統一的に記述することができる。しかし、超対称性の破れをコントロールすことが難しく、実験と無矛盾に統一模型をつくることは容易なことではない。一方、超対称性理論には赤外固定点が存在することが知られていて、SUSYフレバー問題の一つの解決方法として、この赤外固定点を利用する方法が考えられる。エネルギーの高いところでは、超対称性の破れをコントロールすことができなくても、低エネルギーになるにつれて、超対称性を破る項がある固定値に収束し、コントロールすことができるようになるという理論的現象である。もし理論に余分な次元が存在するとパラメータの値がより早く固定値に近づくことから、高次元大統一理論では、より優れたSUSYフレバー問題の解決が期待される。今年度は、ゲージ対称群SU(5)に基づく高次元超対称大統一模型を構築し、この可能性を具体的に調査した。期待どうりの結果を数値的に得ることができた。
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Research Products
(3 results)