2002 Fiscal Year Annual Research Report
永久磁石を用いたコンパクトエマルションスペクトロメーターの開発
Project/Area Number |
14540279
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
渋谷 寛 東邦大学, 理学部, 教授 (40170922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 了 東邦大学, 理学部, 助教授 (10256761)
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Keywords | 永久磁石 / 磁気回路 / エマルションスペクトロメーター / ニュートリノフラックス / ニュートリノ振動 / ニュートリノ / 原子核乾板 / ECC |
Research Abstract |
本研究の目的は、電力供給が必要な検出器や電磁石を設置できないような環境でも使用可能でかつコンパクトなエマルションスペクトロメーターを開発することである。 今年度行った事およびその成果は以下の通りである。 1.コンパクトエマルションスペクトロメーター用永久磁石磁気回路を企業の研究者、技術者と共同で設計、製作した。 1層構造と3層構造の2種類の磁気回路について、発生磁束密度を計算し、その分布を比較した。中心部の磁束密度はともに1Tを超えるが、分布は3層構造の方が均一(ほぼ±10%以内)であることがわかった。検討の結果、3層構造の磁気回路を製作することになった。 2.製作した3層構造の磁気回路内部および外部の磁束密度を測定した。 3.エマルションフィルムの設置方法を検討した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S.Aoki et al.: "The large area emulsion tracker of the CHORUS experiment"Nucl. Instr. and Meth. A. 488. 144-154 (2002)
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[Publications] A.Kayis-Topaksu et al.: "Observation of one event with the characteristics of associated charm production in neutrino charged-current interactions"Phys. Lett. B. 539. 188-196 (2002)
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[Publications] A.Kayis-Topaksu et al.: "Determination of the semi-leptonic branching fraction of charm hadrons produced in neutrino charged-current interactions"Phys. Lett. B. 549. 48-57 (2002)