2003 Fiscal Year Annual Research Report
南インドダルワールクラトンの温度構造と花崗岩類の熱履歴
Project/Area Number |
14540427
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
加納 隆 山口大学, 理学部, 教授 (60108264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大和田 正明 山口大学, 理学部, 助教授 (50213905)
今岡 照喜 山口大学, 理学部, 教授 (30193668)
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Keywords | インド / ダルワールクラトン / 始生代 / 花崗岩 / TTG / 熱史 / 温度構造 / 島弧花崗岩 |
Research Abstract |
1.研究代表者の加納は,南インドダルワールクラトンにおいて,海外研究協力者のJayananndaとともに採集したペンニンスラー片麻岩(34〜33億年前の始生代花崩岩類-TTG-起源の片麻岩)と始生代末(25億年前)のクロスペット花崗岩について,代表的試料各60数個を選び,記載岩石学的研究と全岩化学分析を行い,同クラトンのほぼ全域にわたる基礎データを得た.すなわち代表試料の大型研磨スラブを作成し,写真撮影,岩石組織の観察,モード測定(研磨片と薄片の鏡下測定との比較),XRFによる主要成分および微量成分の分析を行った. 2.また加納は,日本島弧における大陸性基盤と考えられる飛騨帯の花崗岩について試料採集を行い,上記と同様の分析を行い,始生代花崗岩と顕生代花崗岩との比較検討を行うための基礎データを得た. 3.研究協力者の今岡,大和田は全岩化学分析に協力するとともに,比較試料として西南日本の中生代末の島弧型花崗岩の現地調査に協力した. 4.海外共同研究者のJayanandahaは,前年度に引き続いてNd-Sm同位体分析を行った.本年度は同氏とフランスRennes大学J-J.Peaucat教授の協力により,TTGに伴うコマチアイト類のNd-Sm同位体の抽出に成功し,有意の年代値(約32億年)を得た. 5.本年度中に得られたデータについては現在解析をすすめつつあり,順次公表の予定である.昨年度の成果については,インド地質学会誌(別紙)と2003年9月に行われた花崗岩の国際シンポジウム(5th Hutton Symposium)において印刷・公表した.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S.B.H.Kumar, M.Jayananda, T.Kano, ほか2名: "Late Archaean juvenile magmatic accretion process in the eastern Dharwar craton : Kuppam-Karimangalam area"Geological Society of India Memoir. 50. 375-408 (2003)
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[Publications] M.Jayananda, T.Kano, ほか4名: "Thermal history of the 2.5Ga juvenile continental crust in the Kuppam-Karimangalam area eastern Dharwar craton southern India"Geological Society of India Memoir. 52. 255-287 (2003)
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[Publications] T.Kano: "K-feldspar structural state in Archaean granitoids and charnockitic rocks, in relation to the thermal history of cratonic areas of south India and west"The origin of garanites and related rocks (Abstract of the 5th Hutton symposium at Okazaki). 68 (2003)