2002 Fiscal Year Annual Research Report
マメ科モデル植物のアクティベーションタギングによる転写・成分解析
Project/Area Number |
14540604
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
青木 俊夫 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (80287606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明石 智義 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (80328707)
綾部 真一 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (40050679)
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Keywords | ミヤコグサ / Lotus japonicus / アクティベーションタギング / 形質転換 / 突然変異体 / Agrobacterium |
Research Abstract |
シュート再生条件や形質転換体の選抜条件を根本的に見直し,簡便かつ信頼性の高いミヤコグサの形質転換法を確立した。これを利用してアクティベーションタグラインを作製した。アクティベーションタギングは、構成的エンハンサーエレメントを植物ゲノム中にランダムに挿入することで、エンハンサー近傍の遺伝子の転写活性化による機能獲得型突然変異体を作製する方法である。3コピーのCaMV35Sエンハンサーを持つタギング用ベクターpEKB35S EXTraをAgrobacterium tumefaciens EHA101株を用いて、ミヤコグサの標準系統であるB-129 Gifuに導入した。縦切りにしてアグロバクテリウムを感染させた胚軸切片をジェネティシン選抜の下で培養し、再分化したシュートを発根誘導後、馴化した。馴化した植物体は鉢上げ時にミヤコグサ根粒菌Mesorhizobium loti Tono株を接種し、開花・結実期または鉢上げ後3ヶ月以上経過した後に植物体全体の形態や根粒着生を観察し、変異体のスクリーニングを行った。 1つの再分化外植片からおよそ3本のシュートを切り出し、これまでに約1300のタグラインを作製した。約850ラインについてスクリーニングを行った結果、根粒菌との共生、形態などが変化した約20個体の変異体候補を単離した。36ラインについてT-DNAの挿入コピー数をゲノムサザン解析により確認したところ、1コピーの挿入が80%以上であった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Aoki, T., Kamizawa, A., Ayabe, S.: "Efficient Agrobacterium-mediated transformation of Lotus japonicus with reliable antibiotic selection"Plant Cell Report. 21. 238-243 (2002)