2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14540605
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Research Institution | Okayama university of science |
Principal Investigator |
南 善子 岡山理科大学, 理学部, 助教授 (60192762)
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Keywords | 植物の2次代謝 / インジカン / インジゴ / トリプトファン合成酵素 / UDP-グルコシルトランスフェラーゼ / cDNAクローニング / シトクロームP450 |
Research Abstract |
インジカンは,タデ科植物アイの葉に多量に蓄えられる二次代謝産物である。藍染に用いられる染料インジゴは,インジカンから作られる。生体内では,トリプトファン合成経路の中間産物であるインドールがシトクロームP450によりインドキシルに酸化され,UDP-グルコシルトランスフェラーゼによりグルコースが付加され,インジカンを生成すると考えられる。 昨年度に配列決定したP450 cDNAの解析を進めた。また,UDP-グルコシルトランスフェラーゼのcDNAクローニングも引き続き試みた。さらに,一次代謝経路からインジカン合成へのスイッチング機構の解明のために,これまでにクローニングした3種類のトリプトファン合成酵素βサブユニットの解析も行った。 (1)昨年度得られたシトクロームP450 cDNAがコードするアミノ酸配列は,シロイヌナズナなどの他の植物でアルカロイドモノオキシゲナーゼとして働くP450と相同性を持つことが分かった。その中には,インドールを酸化するものも含まれ,得られた酵素がインジカン合成に関わっている可能性が示唆された。大腸菌での組換えタンパクの発現を行ったので,現在,発現タンパクの基質特異性などの性質の解析を進めている。 (2)昨年に引き続き,UDトグルコシルトランスフェラーゼを発現していないカルス組織と葉の組織での全タンパク質の二次元電気泳動を試み,網羅的に解析を行った。しかし,現在のところ,目的の酵素の情報は得られていない。引き続き,解析を進める。 (3)アイの葉から,3種類のトリプトファン合成酵素βサブユニットのcDNAクローンを得た。それぞれのmRNAの発現に違いはあるのか,ノーザンブロットを行っているが現在のところ結論は得られていない。さらに,解析を進める予定である。
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