2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14540645
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古屋 秀隆 大阪大学, 理学研究科, 助手 (20314354)
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Keywords | ニハイチュウ / 頭足類 / 宿主特異性 / 共進化 / 螺旋型卵割動物 / 16S mt rRNA / 12S mt rRNA / COI遺伝子 |
Research Abstract |
1.分類 日本海産アオリイカから1種(Dicyema koshidai)、沖縄産コブシメから1種(Dicyemennea ryukyuense)、土佐湾産スナダコから3種(Dicyema irinoense,Dicyema tosaense,Dicyema sphaerocephalum)、および瀬戸内海産イイダコから3種(Dicyema akashiense, awajiense, Dicyema helocephalum)の8新種を発見し記載した。 2.共進化 ニハイチュウと頭足類との関係(宿主特異性や共進化)を明らかにする前段階として、まずミトコンドリア遺伝子(16S rRNA, 12S rRNA, COI)を用いて日本沿岸産の頭足類33種の系統関係を明らかにした。ニハイチュウの系統関係に関しては、現在までにアオリイカ、マダコ、イイダコ、アマダコ、スナダコ、コウイカ、カミナリイカ、シリヤケイカに寄生する16種のニハイチュウについて、ミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列を明らかにした。現段階では、ニハイチュウ類の系統に関しては、同じ宿主の頭足類にみられる種どうしは、異なる宿主の間の種よりも近縁であり、ニハイチュウ類は頭足類と共進化してきたことが示唆された。 3.系統 ニハイチュウの前口動物内での系統関係をCOI遺伝子、ATP合成酵素遺伝子、およびギャップ結合のタンパク質のイネキシン遺伝子のアミノ酸配列を明らかにし系統樹を作成して解析した。その結果、どの系統樹でも螺旋型卵割動物の系統に近いことが明らかにされた。
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Research Products
(6 results)