2002 Fiscal Year Annual Research Report
ナショナルグリッドの構築とネットワークウォーム型粒子シミュレーションコードの開発
Project/Area Number |
14550055
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
蔡 東生 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (70202075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
COLE James B 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (20280901)
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Keywords | Grid / Globus Toolkit / Cactus Toolkit / D-to-D通信 / 自己組織化 / 自己増殖 |
Research Abstract |
本研究ではヘテロ環境のGridクラスタの作成を、Grid環境構築の標準ミドルウエアツールであるグリッドエンジンを用いて作成する。また、Globus ToolkitとGrid用のメッセージパッシングソフトウェァMPICH-G、資源配分数値計算ツールであるCactus Toolkitを使い、ネットワーク・ウォーム粒子コードの試作を行った。仮想マネージャにより計算機資源を配分もしくは、プログラム(ここではネットワーク・ウオーム)が自律的に資源を獲得していき超並列処理を行うという構想をわれわれは想定しており、その基礎研究を進めた。私たちの問題は将来必ず単純なD-to-D通信ではなく,より複雑な自己組織化されたD-to-D通信による高度なサービスをインターネットに求めるようになるであろうと言われていること.(Bill Joy,"Why the future does not need us.",Wired, vol.4,2000)に注目し、このためのプログラム自己修復もしくは自己増殖self-replicating機能を研究した。これらの理論は複雑系・人工生命理論をもとに設計されるべきであると言われている。本研究では,私たちが長年研究しているタスク・データ並列粒子コードをグリッド環境下で自律的に資源を獲得していくため計算機同士、D-to-DもしくはD-to-D通信持たせ、「ネットワーク・ウォーム(虫)」のようにサービス・計算機資源を求めていくクラスタコンピューティングの環境作成を試作した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 察東生: "複雑に自己組織化されたBoidの研究"シミュレーション. 第21巻3号. 17-24 (2002)
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[Publications] Cai, D., Li, Y.T., Nishikawa, K., Xiao, C.J., YAN, X.Y.: "Three-Dimensional Electro-magnetic Particle-in-Cell Code Using High Performance Fortran on PC Cluster"High Performance Computing. LNCS 2327. 515-525 (2003)
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[Publications] 池辺八洲彦, 浅井信吉, 宮崎佳典, 察東生, 池辺淑子: "モジュラー・モデルによるテクニカル・ライティング授業-構造化技法は文系コンテンツから学べ"情報処理学会シンポジウムシリーズ. Vol.2002, No.13. 111-114 (2002)
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[Publications] 福本麻子, 水森龍太, 蔡東生, 安村通明: "印象派絵画における色彩情報の自己組織化"情報処理学会シンポジウムシリーズ. Vol.2002, No.13. 75-79 (2002)
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[Publications] Zhou, H., Cai, D.: "Self-Organized Criticality in Some Dance Motion Using Hidden Markov"情報処理学会シンポジウムシリーズ. Vol.2002, No.13. 309-312 (2002)
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[Publications] Ikebe, X'., Cai D., Miyazaki, Y., Asai, N., Kikuchi, Y., Ashour-Abdalla: ""Interactive Multimedia Education at a Distance-Linear Algebra (IMED-LA)": Its Present Status and Special Features of Its Content"Enabling Society with Information Technology. 295-305 (2002)