2004 Fiscal Year Annual Research Report
ナショナルグリッドの構築とネットワークウォーム型粒子シミュレーションコードの開発
Project/Area Number |
14550055
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
蔡 東生 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (70202075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
COLE James B. 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (20280901)
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Keywords | Grid / Globus Toolkit / Cactus Toolkit / D-to-D通信 / 自己組織化 / 自己増殖 |
Research Abstract |
グリッド対応の並列3次元完全電磁粒子コードにより、地球と太陽風の干渉、リコネクション、サブストームなどの現象をグローバルに明らかにする。本シミュレーションコードでは、リンドマン条件、ゼロ次近似により、磁場がシミュレーション境界に吸収されているので、より正確な、グローバルなリコネクション問題が粒子シミュレーションで解ける。また、本シミュレーションコードはHigh Performance Fortranにより並列化されているため、より大規模なシミュレーションが可能である。粒子数を100万から1000万個に増やすことにより、世界最大規模の粒子シミュレーションによる、宇宙気象シミュレーションが可能になる。現在、臨界条件の特定にはいっており、われわれの開発した位相条件特定のアルゴリズムにより臨界条件の特定、臨界位相の解明によるリコネクションの非線形解析が可能になる。本研究では、High Performance Fortranにより、VPP上でポータブルな3次元粒子コードを設計する。本計算では粒子コードにおいて、最大規模の粒子数を扱うことを目指す。一ノードあたり、32CPUで、メモリ100G程度の規模のシミュレーションの実行を目指す。また、High Performance Fortranの最適化もおこなう。現在臨界条件の特定に入りつっあり、さらに詳細なパラメターサーチが必要である。グリッド計算においては、globus MPIを用い、SuperSinet上で、京都大学HPC2500 1ノード,名古屋大HPC2500 2ノードを使いグリッド計算を行った。この場合、globusの細かな環境設定が必要であることを発見した。その結果、並列効率70-80%程度の効率が得られ、今後さらに大規模なグリッド並列計算が有効であることを確認した。今後、京都大学、名古屋大学、筑波大学、北海道大学、九州大学へSUperSinetによりノードを増やしていく予定である。
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Research Products
(7 results)