2002 Fiscal Year Annual Research Report
身体性に基づく仮想空間協調設計支援システムの研究・開発
Project/Area Number |
14550241
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
大久保 雅史 岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (10233074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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Keywords | 仮想空間 / 3次元形状評価 / 強調作業 / 遠隔コミュニケーション / 身体性 / 視点変更 / 視線-行行為連動系 / アバタ |
Research Abstract |
遠隔地に居る複数の設計者が一つの仮想空間を共有し,円滑にコミュニケーションをしながら製品形状の評価・決定ができるシステムの開発が切望されている.そこで本研究では,我々がこれまでに行ってきた仮想空間における3次元形状評価の合成的解析や仮想空間を用いた遠隔コミュニケーションシステムの開発,および本システムを用いたバーチャルコミュニケーションの解析・評価の研究成果を基にして,空間的に離れた複数の設計者が製品の形状評価を協調的に行うための支援システムを開発することを目的とする.本年度は、協調作業システムがコミュニケーションと形状評価の作業を両立させる必要性から,2つの作業視点を設定し,コミュニケーションと形状評価の作業の切り替えを,作業者の視点変更により実現するため,複数の視点変更手法について検討を行った.実験では相手のアバタと自己のアバタの上半身が見えるコミュニケーションモードの視点と,相手のアバタと自己のアバタの前腕部が見える形状評価モードの視点をそれぞれ設定し,これらの視点を切り替えるための複数の視点変更手法について検討を行っている.その結果,ズーム機能を付加したボタンを押す手法が好まれた.さらに,仮想空間での3次元形状評価の協調作業における視点変更手法の有効性を検討した結果,被験者は、相手のアバタと自己のアバタの前腕部が見える視点で形状評価を行いながら,相手のアバタと自己のアバタの上半身が見える視点も利用して,自己の動きや相手の動き,さらに両者の関係の確認を行っている傾向が認められた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 石井裕, 渡辺富夫: "聞き手のVirtual Actorの頭部動作を矛盾的に止めた身体的コミュニケーションの合成的解析"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 4・3. 9-16 (2002)
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[Publications] 石井裕, 渡辺富夫: "身体的バーチャルコミュニケーションシステムを用いたVirtual Actorの対話配置の評価"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 4・2. 43-50 (2002)
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[Publications] 山田貴志, 渡辺富夫: "笑いの情動下での動的顔色と表情を伴うバーチャル顔画像合成における顔色の効果"ヒューマンインタフェース学会論文誌. 4・1. 1-8 (2002)
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[Publications] Tomio Watanabe, Ryusei Danbara, Masashi Okubo: "InterActor : Speech Driven Embodied Interactive Actor for Human Interaction and Communication Support"2002 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics. MP2J4. 1-6 (2002)
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[Publications] Masashi Okubo, Tomio Watanabe: "Development of 3D Shape Evaluation System for Collaboration Support in Virtual Space"Proc. of the 1 11th IEEE International Workshop on Robot and Human Interactive Communication (RO-MAN2002). 53-58 (2002)
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[Publications] 久保木聡, 大久保雅史, 渡辺富夫: "3次元形状評価のための仮想空間協調作業支援システムの開発"ヒューマンインタフェース学会研究報告集. 5・1. 51-54 (2002)