2004 Fiscal Year Annual Research Report
バルク高温超電導体の減衰・漸増パルスによる消・着磁に関する研究
Project/Area Number |
14550275
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
石郷岡 猛 成蹊大学, 工学部, 教授 (30054373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二ノ宮 晃 成蹊大学, 工学部, 助手 (50119351)
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Keywords | 高温超電導バルク体 / パルス着磁 / 繰り返しパルス磁界印加 |
Research Abstract |
高温超電導バルク体は、その磁束ピンニング特性を利用し強力な磁石にすることにより、電動機や発電機、あるいは超電導浮上式鉄道への応用が期待されているが、その着磁・消磁法が重要である。バルク超電導磁石の着磁法には、ゼロ・フィールド・クール法、フィールド・クール法、バルク体の周囲に置いたコイルにパルス電流を流してパルス磁界によって着磁するパルス着磁法がある。前の二者は基本的に超電導マグネットを必要とし着磁装置自体が大がかりになり、オンサイトでの着磁が困難である。これに対し、パルス着磁法では比較的に着磁装置が簡単で、オンサイトでの着磁が可能である。 しかしながら、現在行われているパルス着磁は、大容量・高耐圧のコンデンサを使用し、コイルに瞬間的に数kAにもなる電流を流すことが必要である。これに対し、本研究では多数回のパルス磁界を印加する事により、単発パルスによる着磁を超える着磁磁束を得る事を目的とするものである。 この目的のため、本研究ではインバータ回路を用いて、任意の波形を有する着磁磁界を高温超電導バルク体に印加し、着磁効率を向上させる事を試みた。すなわち、振動パルス磁界と直流磁界を組み合わせた着磁波形を用いて着磁した結果、同じピーク磁界を有する直流磁界によるゼロ・フィールド・クール法に比べ、約2.3倍の捕捉磁界が得られることを確認した。
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Research Products
(4 results)