2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550277
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
久保田 寿夫 明治大学, 理工学部, 教授 (10170036)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 一郎 明治大学, 理工学部, 教授 (20130833)
松瀬 貢規 明治大学, 理工学部, 教授 (40061999)
|
Keywords | 交流電動機 / 誘導電動機 / 同期電動機 / センサレス制御 / 一次抵抗 / 停止 / 零周波数 / 低速 |
Research Abstract |
2種類の交流電動機について、回転型のセンサを用いずに電動機のトルクを制御するセンサレス制御の研究を行っている。 一つは誘導電動機のセンサレス制御である。誘導電動機の速度を推定するために適応二次磁束オブザーバを用いる。速度推定には、オブザーバにより演算される電流推定値と実電流の誤差を処理して行っている。本年度は、この電流推定誤差を一次抵抗設定誤差の影響と速度推定誤差の影響にベクトル的に分解し、一次抵抗設定誤差の影響を極力抑制する方式を提案し、検討を行った。なお、この発明に関し、特許申請をした。また、この成果は2003年8、月に開催された「電気学会産業応用部門大会」において発表した。 適応二次磁束オブザーバの入力は電動機に印加される電圧である。この電圧はインバータからの出力であるが、電圧センサを利用せずに、指令電圧を用いる。指令電圧と実際の電圧には誤差があり、この誤差は電流の関数となる。本年度は、この関数を自動的に精度よく求める手法を提案した。この成果は2004年6月に開催される「電磁力関連のダイナミクス」シンポジウムにおいて発表する予定である。 もう一つの電動機は埋め込み磁石界磁同期電動機(IPM)のセンサレス制御である。IPMは磁気突極性を有しているため、電動機速度に関わらず、直交座標上のインダクタンスをオンラインで測定することにより、磁極方向が推定できる。本年度はインバータの直流電流のみの測定により、このインダクタンスを測定する手法を検討した。なお、この発明に関し、特許申請をした。また、この成果は2004年3月に開催された「電気学会全国大会」において発表した。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] 村上 義典, 久保田 寿夫: "直流部電流のみを用いたIPMSMの停止および低速時における磁極位置推定"平成16年電気学会全国大会. 4. 191-192 (2004)
-
[Publications] 芹澤 孝宜, 久保田 寿夫: "リニア誘導モータへのDTC適用についての一考察"平成16年電気学会全国大会. 5. 80-81 (2004)
-
[Publications] 大場 智広, 久保田 寿夫: "一次抵抗変動にロバストな適応二次磁束オブザーバを用いた誘導電動機の速度センサレスベクトル制御"平成15年電気学会産業応用部門大会. I. 321-322 (2003)