2004 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーション生成関数を用いた電力系統過渡安定度の評価
Project/Area Number |
14550285
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
三木 哲志 阿南工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (70290806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉野 隆三郎 阿南工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助教授 (10259822)
河野 良之 三菱電機株式会社, システムインテグレーション部・系統解析課, 課長
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Keywords | 臨界故障除去時間 / 過渡安定度 / 電力系統 / シミュレーショ / 関数 / 解析ツール / 制御系 / 保護系 |
Research Abstract |
1.過渡安定度に及ぼす設計要素の影響評価手法の開発 昨年までの研究成果を発展させ、臨界故障除去時間関数を用いて過渡安定度に及ぼす系統構成、構成機器、制御保護系等の設計要素の影響を精度良く、効率的に評価可能な手法を開発した。本手法の概略フローは次の通りであり、要求を満足するまで、適宜、各ステップを繰り返し計算する。 (1)詳細評価する全設計要素の選定(2)詳細評価する設計要素の設定(3)評価事故の設定(4)臨界故障除去時間関数の生成(5)各事故に対する平均供給支障電力量関数の生成(6)全ての評価事故を統括した平均供給支障電力関数の生成(7)生成した関数を用いて過渡安定度に及ぼす設計要素の影響を定量的に評価 2.過渡安定度に及ぼす設計要素の影響評価 開発した手法を用いて過渡安定度に及ぼす設計要素の影響を定量的に評価した結果、次の事項が明かになった。(1)本手法を用いることにより、過渡安定度に及ぼす設計要素の影響評価を高精度で効率的に行うことができる。(2)臨界故障除去時間関数は負荷を増加するにつれて単調に増加し、最大になった後、単調に減少する。ただし、系統構成や構成機器によって当該関数は大きく変化する。(3)過渡安定度は電力系統の主要な事故波及要因であるため、本手法は電力系統の動態信頼度向上設計のための有力なツールとして使用可能である。 3.研究成果の発表 広島,タイのバンコクで開催された国際会議などで、上記研究成果を発表し、成果を広く公表するとともに、専門家のコメントを受け、今後の研究に反映させた。 4.報告書の作成 これまでの本研究の成果を集大成し、報告書を作成した。
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Research Products
(5 results)