2003 Fiscal Year Annual Research Report
超薄型・超軽量偏波共用平面アンテナの設計法に関する研究
Project/Area Number |
14550346
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
羽石 操 埼玉大学, 工学部, 教授 (80008862)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 康夫 東京農工大学, 工学部, 教授 (90323740)
木村 雄一 埼玉大学, 工学部, 助手 (90334151)
|
Keywords | アンテナ / 平面アンテナ / 偏波共用 / 超薄型 / 超軽量 / 偏波分離度 / モーメント法 / FDTD法 |
Research Abstract |
本研究では、起薄型で超軽量な偏波共用平面アンテナを設計する際重要となる主要な放射特性を、モーメント法およびFDTD法等により解明し、且つ、実際にこの種の平面アンテナ素子を試作し、解析結果の妥当性を検証した。すなわち、(1)水平偏波と垂直偏波間の偏波分離度およびインピーダンス特性等の基本放射特性を理論・実験両面より検証し、その設計基礎資料を得た。次いで、(2)偏波共用平面アンテナの重要な特性である放射パターン特性と利得特性を、電波吸収体により十分散乱波が抑制された電波暗室内で精測し、それらの諸特性を理論・実験両面より解明した。更に、(3)空間領域では偏波共用特性、周波数領域では2周波共用特性を呈するユニークな偏波共用平面アンテナに着目し、この種のアンテナ系を設計する際重要となる設計パラメータを電磁界解析により求め、その放射諸特性について解析結果と実測結果を厳密に比較・検討しその妥当性を検証した。なお、本補助金により購入した設備品であるスペクトラムアナライザは本研究の主要な研究課題である。偏波共用平面アンテナの放射特性を実験的に定量化する際威力を発揮した。
|
-
[Publications] Suzuki Y., Hirokawa J.: "Development of Planar Antennas"IEICE TRANS. COMMUN.. Vol.E86-B. 909-924 (2003)
-
[Publications] 渡辺一宏, 羽石 操, 木村雄一, 中野和男: "リングマイクロストリップアンテナを素子とするラジアルラインアレーアンテナ"電子情報通信学会論文誌. Vol.J86-B. 2580-2584 (2003)
-
[Publications] 浦田育彦, 羽石 操, 木村雄一: "マイクロストリップアンテナにより構成されるビーム可変平面アレーアンテナ"電子情報通信学会論文誌. Vol.J87-C. 100-111 (2004)
-
[Publications] 岩崎文緒, 矢作潤一, 木村雄一, 羽石 操: "多周波共用平面アンテナに関する一検討"2003年電子情報通信学会総合大会. B-1-234 (2003)
-
[Publications] 浦田育彦, 木村雄一, 羽石 操: "電磁結合型ピーム成形用マイクロストリップアレーアンテナ"2003年電子情報通信学会ソサイエティ大会. B-1-165 (2003)
-
[Publications] 島野寛史, 木村雄一, 羽石 操: "対せき形テーパスロットアンテナの構成法"2003年電子情報通信学会ソサイエティ大会. B-1-206 (2003)