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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ハウリングキャンセルのための高度適応信号処理システムの研究

Research Project

Project/Area Number 14550372
Research InstitutionShibaura Institute of Technology

Principal Investigator

渡部 英二  芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (40191746)

Keywordsハウリング / 適応ノッチフィルタ / 可変フィルタ / ディジタルフィルタ / フィルタ設計 / 適応信号処理 / ディジタル信号処理 / 離散時間システム
Research Abstract

本研究は効果的なハウリングキャンセラの実現を目標に,ハウリング波形を周波数が未知の歪んだ正弦波であるととらえてIIR形適応ノッチフィルタでそれを除去する方法を研究することを目的としている。
最終年度である本年度は以下のような成果が得られた。
(1)実際のハウリング信号のスペクトルは位相揺らぎのためにラインスペクトルではなく、バンドパス形になっている。適応ノッチフィルタによりバンドパス形スペクトルを持つハウリング信号の帯域端周波数を検出する方法を提案した。この成果は2006年1月の電子情報通信学会回路とシステム研究会で発表した.現在,電子情報通信学会の論文誌に投稿するための準備をしているところである.
(2)本研究の最終目標である実時間でのハウリングキャンセルに成功した。過去3年間にわたって検討してきた内容を総合してパーソナルコンピュータ上のプログラムとしてハウリングキャンセラを実現した。入出力インターフェースとしてパーソナルコンピュータの音源ボードを使用した。まだ適応係数の追従性に改良の余地があるため、耳障りにならない程度の音は残る。しかしながら、このキャンセラを動作させていないときは相当に増幅器の利得を絞る必要があることを考えると、劇的な効果といえる。
今後考えることは、適応係数の追従性のさらなる改良と、組み込み機器への応用を目指してプログラムを進化させた上でハードウェアを完成させることである。これが出来たあかつきには特許出願等も考慮したい。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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