2003 Fiscal Year Annual Research Report
非対称構造グレーティング結合器を用いた光Add/Drop回路特性の研究
Project/Area Number |
14550389
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
村上 泰司 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (30330153)
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Keywords | Add / Drop光回路 / グレーティング結合器 / 光ファイバ結合器 |
Research Abstract |
本研究は,フォトニックネットワークおける光ルータ用のAdd/Drop回路に新しい方法を提案し,その有用性を試作光回路により立証しようとするものである。明らかにする具体的内容は次のとおりである。 1)提案する光Add/Drop回路は、非対称の周期的屈折率変動を持つ方向性結合器により構成され,理論計算により,特定波長のみをAdd/Dropする最適構造を明らかにする。 2)理論的に明らかにしたパラメータを用いて非対称グレーティング結合器の試作を行い,理論結果を実験的に確認する。パラメータの異なる各種結合器を試作し,理論で求めた最適条件を実験的にも明らかにする。 本年度においては、非対称グレーティング結合器の特性を明らかにする理論を構築するため、光ファイバ結合器での解析を行った。また、結合器実現に向けて、光ファイバの側面研磨による結合器作成を試みた。その結果、次の内容が明らかとなった。 1.非対称グレーティング結合器ではevenモードとoddモードの100%結合が実現できること、2.対称グレーティング結合器では、従来では知られていない新しい構成により結合率が90%以上に達する領域が存在すること、3.上記新構造では、結合長を短くできるため素子として有望であること、および4.光ファイバ側面研磨による結合器の作成では、研磨量の精密制御がむずかしい。さらに、製造精度を向上させる工夫と技術を考案する必要があること、などである。
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Research Products
(1 results)