2003 Fiscal Year Annual Research Report
CFT補強筋によるRC複合橋脚の耐震性能の向上とその評価に関する研究
Project/Area Number |
14550476
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
前川 幸次 金沢大学, 工学部, 教授 (00124024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 充宏 石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (40217542)
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Keywords | CFT / 耐震性能 / RC橋脚 / 複合構造 / 変形能 |
Research Abstract |
1.実験概要 RC製橋脚の主筋の違いによる耐震性能(変形性能)を検討するために,軸力と横荷重を受ける柱の載荷実験を前年度の継続として実施した.供試体の断面寸法は前年度の実験に用いた断面幅(200mm)×高さ(250mm)と同じであるが,CFTの局部座屈の影響を検討するために前年度に用いたT43-Typeの構造用鋼管(4-φ42.7x2.3)よりも径厚比の小さな構造用鋼管(6-φ27.3x2.3)を主筋とするT27-TypeのCFT複合柱について実験を行った.また,荷重条件は軸力比の影響を検討するためにN/N_Y=5%と10%とし,横荷重は単調または交番載荷とした.軸力比10%については,T43-Typeおよび鉄筋を主筋としたB13-Type(10-D13)についての追加実験も行った. 2.実験・解析結果 1)CFTの径厚比による変形能(=終局変位/降伏変位)に対する効果は期待できず,径厚比の小さなT27-Typeの方が径厚比の大きなT43-Typeよりもむしろ変形能が小さくなった.ただし,交番載荷を受ける場合には,鉄筋を用いたB13-Typeに比べてT27-TypeやT43-Typeの変形能が優れている. 2)軸力比10%の場合の曲げ耐荷力(最大横荷重)は,軸力比5%の場合に比べて大きくなるが,逆に軸力比10%の場合の変形能は軸力比5%の場合に比べて小さくなる.軸力上10%の場合においてもCFT複合柱の変形能はB13-Typeよりも大きい. 3)CFT複合柱の曲げ耐荷力は,断面分割法を用いて十分な精度で評価できることがわかった.しかし,変形性能の解析については,剛体-ばねモデルの適用を試みているが十分な精度を得るには至っていない.
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Research Products
(1 results)