2003 Fiscal Year Annual Research Report
河口および潟湖入口における地形平衡条件に関する研究
Project/Area Number |
14550506
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
真野 明 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50111258)
|
Keywords | 河口 / 地形平衡 / 潟湖 / 沿岸漂砂 / 潮汐流 / 河川流 |
Research Abstract |
インドネシアおよび我が国の河口地形の平衡に関するデータの収集を行った。前者では、Gadjah Mada University、BECOM Consultant、South Jawa Flood Control Office, BPPT, Hydraulic and Oceanography Agencyから、Opac, Serayu, Wawar, Tipar, Bogowontoの各河川の河口に関して、地形測量、深浅測量、流量、波浪観測、底質の砂の特性に関するデータを収集した。 我が国においては、全国の一級河川から砂浜に開口するxx河川を、また二級河川からxx河川を選んで、波浪、潮汐、河川流量、横断測量、航空写真、底質粒径のデータを収集した。外力ある、河川流量、潮汐、波浪などのデータは必ずしも対象河口地点で計られたものではないので、河口地点における価を推定した。河川流が潮汐流より卓越している場所においては、渇水流量が地形平衡を決めることから、渇水流量と集水面積の関係を各地域ごとに求め、この関係を使って河口の集水面積を使って河口における渇水流量を求めた。 河口部の土砂収支を考えた理論解析より、河口および潟湖入口水路の地形平衡条件は、無次元開口幅B^*が、相対的な河川流の影響の強さを表すφ_Rと、相対的な潮汐流の影響の強さを表すφ_Tの関数として表現できることが導かれ、インドネシアおよび我が国の河口データを使って、この理論解析結果の妥当性を検証した。 さらに、河口および潟湖入口が平衡状態になったとき、そこを流れる河川流や潮汐流の最大流速について調べ、従来経験的に知られている関係式と本理論解析結果との対応を調べ、本理論が部分的に支持していることを明らかにした。この成果は、3月にブラジルで開かれるCoastal Researchの国際学会で発表される。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Hiroyasu Kato, Akira Mano: "Flood runoff model on one kilometer mesh for the Upper Chang Jiang River"International Conference of GIS and Remote Sensing in Hydrology, Water Resources and Environment. 156-163 (2003)
-
[Publications] Totok Suprijo, Akira Mano: "Maximum flow velocity in equilibrium tidal inlets"Journal of Coastal Research. S139(印刷中). (2004)
-
[Publications] 富樫 昇, 真野 明: "阿武隈川の洪水時の浮遊土砂輸送"水工論文集. 48. 949-954 (2004)
-
[Publications] Totok Suprijo, Akira Mano: "Dimensionless parameters to descrive topographical equilibrium of coastal inlets, ICCE,(2004), in print"International Conference on Coastal Engineering. (in print). (2004)