2004 Fiscal Year Annual Research Report
せん断挙動が卓越するRC造柱の配筋詳細を考慮した軸力保持性能の評価法の開発
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14550561
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Research Institution | NIIGATA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
加藤 大介 新潟大学, 工学部, 教授 (90169508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 友紀子 新潟大学, 工学部, 講師 (20313504)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / せん断破壊 / 軸力負担能力 / 柱 / 配筋詳細 / 載荷履歴 / 曲げせん断実験 / 軸加力実験 |
Research Abstract |
1.はじめに 本概要は3年計画の研究の3年目の成果の報告である。1、2年目には3シリーズの実験を行い、論文投稿を行っている。本年度は1シリーズの実験を行ったが、現在実験データを解析している段階であり、本年度の実験の論文投稿はまだない。 2.研究概要 本年度は主筋の効果の把握に重点を置いた。主筋はD13とΦ4を使用した。Φ4は主筋が入っていない状態での挙動を見るために使用している。D13Sシリーズ3体,D13Wシリーズ4体,Φ4Wシリーズ3体の計10体の試験体を使用している。載荷方法は「中心軸圧縮実験」と「繰り返し水平載荷実験」の2通りを行うものとする。中心軸圧縮実験は、水平力や回転をかけず、崩壊にいたるまで軸力のみを漸増載荷する実験のことをさす。また、繰り返し水平載荷実験とは、ある一定軸力下において、水平力を加えながら部材角を徐々に増加させていく実験のことをさす。なお、軸力保持能力を喪失した時点で水平部材角を0に戻し、中心軸圧縮実験に切り替えるものとする。 結果は実験により得られた各試験体の崩壊部材角と、コンクリート負担分の軸力比η'(主筋分を帯筋の有効比αに応じて減じる)との関係により考察した。この帯筋の詳細による主筋の有効比αを実験的に把握することに重点をおいた。 3.結論 (1)低軸力下の試験体の方が高軸力下の試験体よりも軸力保持能力喪失時の部材角が大きくなった。 (2)帯筋による効果は溶接閉鎖型がα(有効比)=1で、90°フックはα=0.2となった。
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Research Products
(3 results)