2004 Fiscal Year Annual Research Report
スケーリング劣化に着目したコンクリートの耐凍害性に及ぼす粗骨材品質の影響
Project/Area Number |
14550576
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Research Institution | Hachinohe Institute of Technology |
Principal Investigator |
月永 洋一 八戸工業大学, 工学部, 教授 (60124898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄谷 征美 八戸工業大学, 工学部, 教授 (80006684)
阿波 稔 八戸工業大学, 工学部, 講師 (10295959)
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Keywords | コンクリート / 凍結融解 / 塩化物 / スケーリング / 粗骨材 / 吸水率 / 最大寸法 / 細孔構造 |
Research Abstract |
1.調合を変化させたときのスケーリング抵抗性に及ぼす粗骨材品質の影響 空気量を5%に統一し、水セメント比を40%、45%、55%と変化させたとき、低品質な粗骨材を用いたコンクリートは、水セメント比55%でスケーリング量は増大するが、水セメント比を45%および40%と低下させると、スケーリング量は著しく減少した。これは、コンクリートのスケーリング抵抗性を支配する要因の一つとして、骨材とセメントペースト間の界面性状が影響を及ぼすことを示唆しており、低品質な骨材を用いた場合では、セメントペーストの品質を向上させることにより、スケーリング抵抗性は改善されると考えられる。 2.最大寸法を変化させたときのスケーリング抵抗性に及ぼす粗骨材品質の影響 粗骨材の最大寸法が10mm、15mm、20mm、25mmと大きくなるとスケーリング量は増加し、最大寸法20mm以上で増加傾向は顕著となった。最大寸法によって、骨材下部に生じる空隙の大きさや凍結時の骨材内部に生じる未凍結水の移動圧が影響していると考えられる。骨材内部の移動圧については、骨材の吸水率が小さくても細孔径が小さければ移動圧は高くなると考えられるが、最大寸法が大きくなると、骨材内部で生じる移動圧はさらに蓄積・増大され、ある程度の最大寸法以上で圧力解放の限界に達して、骨材が膨張破壊されると考えられる。
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Research Products
(5 results)