2002 Fiscal Year Annual Research Report
MRダンパーの実建築物への適用による機能性・居住性向上に関する研究
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14550586
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Research Institution | Building Research Institute |
Principal Investigator |
藤谷 秀雄 独立行政法人独立行政法人建築研究所, 構造研究グループ, 上席研究員 (10344011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 波彦 建築研究所, 構造研究グループ, 主任研究員
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Keywords | 磁気粘性流体(MR流体) / MRダンパー / 免震構造 / 実建築物 / 制御アルゴリズム / 振動台実験 / 観測 |
Research Abstract |
近年、建築構造に関する社会のニーズが多様化し、高度な安全性のみならず、高い機能性や居住性も求められている。これに対して本研究では、MRダンパーによってその建築物の用途に応じた機能が維持でき社会的な役割を果たすことや、地震時でも恐怖感を与えず快適さを損なわない性能を付与する技術を確立するために、実際の免震建築物に適用できるMRダンパーを開発し、それを制御する有効な制御システムを構築し、実在する免震建築物に設置して一定期間観測を行い、その効果を検証し適用可能性を明らかにすることを目的とした。 まず実際の免震建築物に適用できうる、ストローク±475mm、最大減衰力400kNのMRダンパーの開発を行った。このようなMRダンパーを実現できるダンパーの形式、必要な電磁石の大きさ、必要な電源容量等の検討を行った。 次に、制御アルゴリズムの研究開発を行った。これまでに基本的な研究は行っているが、実際の建築物に設置するために、より安定性を高めたアルゴリズムを開発する必要があった。アルゴリズムの開発に関しては建築研究所で行い、実際の建築物に設置する制御装置を購入するとともに、制御の安定性を高めるために最小限のソフト開発を発注した。また制御アルゴリズムの検証のために振動台実験を実施し、制御アルゴリズムの安定性を確認した。 その上で、MRダンパーと制御装置を実際の建築物に設置し、制御可能な状態で観測を継続している。
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