2002 Fiscal Year Annual Research Report
過疎化高齢化地域の活性化に向けたエコ・ミュージアム概念の構築と実践
Project/Area Number |
14550619
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
三橋 俊雄 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (60239291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
面矢 慎介 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教授 (80275180)
町田 玲子 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10046493)
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Keywords | エコミュージアム / 過疎化 / 高齢化 / 内発的 / 地域づくり / 生活文化 |
Research Abstract |
本研究の初年度の成果は以下の通りである。 1)収集してきた奥波見地域の「伝統的郷土料理」「一年の生活暦・農業暦」「伝統芸能・民謡」「薬草」「奥波見の水」「物語・絵本づくり」などに関するデータの整理。2)海外のエコ・ミュージアムの事例(日本エコミュージアム研究会資料など)から、エコ・ミュージアムの概念についての検討。3)過疎・高齢化が急激に進行している宮津市奥波見集落の活性化の方途を、都市住民の流入が顕著な近隣の木子(きご)集落の調査によって検討。4)エコ・ミュージアム資源調査として、奥波見の「水マップ」「建造物マップ」「人材マップ」「お宝ベスト5」「動物マップ」などの調査をおこなった。 また、本研究の成果の一部は、地域研究「自給自足の暮らし方にみる豊かさの探求」に反映された。 なお、現在、奥波見集落を含む近隣過疎地域・宮津市旧養老地区における温泉施設を拠点とし、人的ネットワークを生かした地域づくりの実践・解析などを通して、エコミュージアムの視点による地域活性化の方途を検討中である。 エコ・ミュージアム調査研究は、住民と一体となった調査研究であり、地域の自然や生活文化、住民自身が主人公になり得る「内発的地域づくり」の方法として、過疎・高齢化が急速に進行している京都府内の多くの地域に対しても、その研究方法の構築とその成果が、強く要望されている。
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