2003 Fiscal Year Annual Research Report
異なる三手法を適用したニオブおよびタンタルシリサイドの標準生成自由エネルギー測定
Project/Area Number |
14550722
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 弘康 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (10238602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 幸富 京都大学, エネルギー科学研究科, 助手 (80111920)
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Keywords | シリサイド / タンタル / ニオブ / 熱力学 / 標標準生成自由エネルギー / 起電力 / 国際情報交換 / インド |
Research Abstract |
本研究課題名にある3実験手法とは起電力法、化学平衡法、および、クヌーゼンセル流出法である。本年度の研究遂行実績は以下のように列記できる。 1.起電力法によるニオブシリサイドの標準生成自由エネルギーの測定結果ならびにその熱力学的検討結果をJ.Electrochem.Soc.に論文公表した。 2.初年度の実験結果から起電力法による測定の困難なことが明らかになったタンタル系に主眼を置いて化学平衡法による実測の検討を行なったが、予備実験により平衡到達に著しく時間を要することが明らかになった。 3.ニオブ、タンタルのシリサイドに加え、同様に融点の高い耐熱金属であるモリブデン、タングステンのシリサイドを測定の対象として加え、起電力法による標準生成自由エネルギーの測定を行なった。 4.2に挙げた4金属のシリサイドの標準生成自由エネルギーと標準生成エンタルピーの文献値等の再検討・評価と一部の実験結果について、IUPAC国際学会(HTMC-XI,19-23 May 2003)において発表した。なお、この成果はJ.Phy.& Chem.Solidにおいて論文公表される予定である。 5.海外共同研究者の実験設備において、クヌーゼン流出法による測定を進めた。
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