2002 Fiscal Year Annual Research Report
高度分離のための常圧から高圧まで適用できる溶液粘度推算用グループ寄与法の開発
Project/Area Number |
14550744
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
栃木 勝己 日本大学, 理工学部, 教授 (70060027)
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Keywords | 粘度 / 液体 / 輸送物性 / グループ寄与法 / ASOG-VISCO / ニューラルネットワーク法 / 過剰自由エネルギー / 推算 |
Research Abstract |
グループ寄与法による溶液粘度推算法を構築するために、粘度の相関、推算、および測定に関する文献調査を行った。 次に、常圧近傍のモノマー溶液の粘度を推算するASOG-VISCOを提案した。すなわち、活性化状態と平衡状態における過剰自由エネルギーを簡単な近似式で表し、式中のグループ対パラメータを粘度データより決定した。決定したパラメータはグループCH_2,ArCH,CyCH,OH,H_2Oを含むグループ対であり、決定したパラメータを用いると、パラフィン、芳香族炭化水素、シクロパラッフィン、アルコール、水などを含め2成分系および3成分系粘度を推算することが出来る。(Int.J.Thermophisicsに投稿中) また、本推算法をより一般化するために、純成分粘度のニューラルネットワーク法を用いる推算法を提案した。液体粘度と温度の相関式である修正Riedel式中の2定数を学習則にバックプロパゲーションを採用した3階層NNを用い、新たに定義した27のグループの数を入力情報とする推算法である。パラフィン、芳香族炭化水素、シクロパラフィン、アルコール、水の粘度を10%以内の精度で推算することが出来る。(化学工学会第68年会にて発表)
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