2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14550866
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小村 隆士 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (10010894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 正二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60219277)
川村 隆文 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80334324)
山口 一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20166622)
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Keywords | 地理情報システム / リモートセンシング / 海氷 / データマネジメント / 寒冷海域 / 数値予報 / 環境評価 / 統合システム |
Research Abstract |
本年度は、下記の調査研究活動を行った。 1.気象庁の客観解析気象データ(数値予報計算の初期値となるデータ)の変換プログラムを作成し、GISデータとして使用できるようにした。 2.ロシア北極南極研究所の北極域海氷データを入手し、データ解読を行った上で変換し、GISデータとした。 3.上記の他、海洋データ,河川流出データなどを入手・データ変換し、GISデータとした。 4.DMSP人工衛星のSSM/Iセンサによる輝度温度データから海氷分布を計算する複数のアルゴリズムを、GISの機能拡張ソフトとして作成し、相互比較ができるようにした。 5.北極海の海氷に関するロシアのデータを詳しく解析し、上記のリモートセンシングデータによる海氷分布と詳細に比較・検討した結果、多年氷の観測精度を向上させる新たなパラメータを見いだした。次年度に、新たな海氷アルゴリズムとして、このパラメータを使ったアルゴリズムを考案する。 6.これらのデータを、数値海氷変動予測の初期データとするため、計算メッシュの作成、データの補間、データファイルの書き出しの機能をGISの機能拡張ソフトとして作成し、海氷変動予報計算を実行するというプロセスを自動化した。計算結果もGISデータとし、GIS上で解析できるようにした。本年度は試計算段階であったが、次年度に詳細な予報計算を行う。
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[Publications] 山口 一: "シュミレーション「オホーツク流氷の動きとGIS」"船と海のサイエンス. Vol.3. 45-48 (2003)
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[Publications] 段烽軍, 山口 一: "地理情報システムを用いた氷海環境解析"可視化情報学会誌「可視化情報」. Vol.22 No.86. 13-18 (2002)
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[Publications] 二ツ寺暁郎, 宮薗大樹他: "船舶による洋上風応力計測に対する船体及び上部構造物の影響"日本造船学会論文集. Vol.192. 71-80 (2002)
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[Publications] H.Yamaguchi, T.Miki, et al.: "GIS-aided prediction for sea-ice distribution"Journal of Marine Science and Technology. Vol.7 No.2. 71-78 (2002)