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2002 Fiscal Year Annual Research Report

イネの根系育種の基礎となる根系の形質変異の解明と「根型」の品種分類マップの作成

Research Project

Project/Area Number 14560014
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

有馬 進  佐賀大学, 農学部, 助教授 (90140954)

Keywordsイネ / 根系 / 品種 / 形態 / 根型
Research Abstract

イネの根系形態調査をより正確で簡便なものとするためにパソコンによる画像解析を利用し、根系の様相を一括して図示する方法を考案した。すなわち、根系の総量を根径別の根体積の分布として示し、根系全体で見た太さの指標(平均根径指数)ならぴに冠根と側根の各太さを示す指標値(太根根径指数・細根根径指数)、さらに冠根と側根の量的比率(細根率)を算出するのである。本年度は、生態型が異なる水稲50品種の根系形態を上述の手法で解析した。その結果、各品種間で根の太さを示す指標値に明確な品種間差異が認められた。また、冠根と側根の根体積割合にも品種間差異が認められた。そこで、根径および細根率の2視点から品種の分類を試みたところ、根径で7品種群に分けられ、それぞれの品種群内に細根率で2〜5のサブグループが存在した。また、その分類により、供試品種の根系を、冠根型・中間型・側根型に類別した。一方、上述の解析法を用いて実施する水稲根系の形態分類をより明確に位置づけるために、水稲以外の各種植物の根系形態を同様に調査した。植物は佐賀平坦部に自生する野草(22科45種)を供試した。それらの根系は既往の根型分類に照らすと、主根型(24種)、ひげ根型(13種)、地下茎型(8種)に分かれるものであった。今回用いた形態解析手法は、各草種の根系の形態・構造を的確に反映して示し、また、既往の根型の形態的特徴をも類別して示すことができた。水稲は既往の根型分類では、ひげ根型(イネ型)として分類されているが、その形態的特徴を多くの草種の根系と比較することで明確にすることができた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 有馬 進, 最所 一雅: "画像解析を利用した水稲根系の形態解析とその品種間差異"日本作物学会九州支部会報. 68号. 15-18 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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