2002 Fiscal Year Annual Research Report
落葉・落枝層を活用した樹木種子の発芽と実生苗の育成に関する自生種の保全学的研究
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14560032
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
吉田 博宣 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (30026398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝野 武彦 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20060014)
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Keywords | 落葉・落枝層 / 樹木種子 / 実生 / 発芽 / 出芽 / 成長過程 |
Research Abstract |
本年度は、試験1.として前年の平成13年11月から12月にかけて日本大学生物資源科学部構内で採取した落葉・落枝層を構内圃場において1区50cmx80cmx20cmのバットに砂を充填し落葉・落枝をそれぞれ5cm,10cm,20cmの厚さに敷均した計3区の試験区を設置した。併せて同圃場の土壌に直接1区60cmx100cmの枠を組み、構内から採取したウバメガシの種子を播種し、その上に同じく落葉・落枝を上記3種の厚さに敷き均した計3区の試験区を設置した。それぞれの試験区においてサーモレコーダーによる温、湿度測定および樹木種子の発芽・出芽数、その後の実生の成長状況を測定した。前者の試験区では平成14年春より落葉・落枝層からコナラ、エノキ、クスノキの発芽・出芽とその後の成長が認められたが、夏期に乾燥で枯損した。後者の試験区ではウバメガシと落葉・落枝層からクスノキ、エノキが発芽・出芽し、成長が認められた。以上の試験から落葉・落枝層10cm厚で試験区の出芽、成長が良好との結果を得た。 試験2.として構内のコナラ林から採取した落葉・落枝を林内に1区2mx2m枠に落葉・落枝を上記3種の厚さに敷均した計3区の試験区を設置した。試験区の温、湿度、相対照度の測定と、落葉・落枝層から発芽・出芽したコナラ、エノキ、クスノキの成長状況を測定した。その結果、厚い落葉・落枝層で出芽数が多いことなどが認められた。 平成14年11月には上記の結果を踏まえて新たに計87区の試験区を設置し、光量子計、土壌水分計、サーモレコーダーデーで環境条件を測定して、15年春の出芽に備えている。
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Research Products
(1 results)