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2003 Fiscal Year Annual Research Report

新しい血清コレステロール低減化ペンタペプチドの作用発現機構

Research Project

Project/Area Number 14560095
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

長岡 利  岐阜大学, 農学部, 助教授 (50202221)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清島 満  岐阜大学, 医学部, 教授 (10171315)
Keywordsコレステロール / β-ラクトグロブリン / HepG2 / 胆汁酸 / 遺伝子 / コレステロール7α-水酸化酵素 / HMG-CoA還元酵素 / 牛乳
Research Abstract

研究代表者・長岡は、牛乳の乳清タンパク質のβ-ラクトグロブリンのトリプシン加水分解物が血清コレステロール低下作用を発現することを見出し、小腸上皮細胞の機能を発現するヒト結腸ガン由来株化細胞Caco-2におけるコレステロール吸収実験から吸収抑制作用を有するペプチドを4種類同定し、報告した。そのうちのIIAEKは、in vivoでもコレステロール代謝改善作用を発揮することが明らかにされでいる(Biochem.Biophys.Res.Commun., 281, 11-17 (2001))。しかし、IIAEKなどのペプチドがどのような機構で、コレステロール代謝改善作用を発揮するかは、充分には解明されていない。そこで今回は、IIAEKのコレステロール代謝改善作用について、特に分子・遺伝子レベルで解明することをHepG2による培養実験を用いて試みた。
検討の結果、IIAEKは、胆汁酸生合成の律速酵素であるコレステロール7α-水酸化酵素(CYP7A1)のmRNAを上昇させ、コレステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素mRNAやLDL受容体mRNAは変化させなかった。CYP7A1のプロモーターにルシフェラーゼ(Luc)遺伝子を連結したLucプラスミドを構築し、ルシフェラーゼ分析を行った結果では、IIAEKがCYP7A1の転写の活性化によりCYP7A1のmRNAを上昇させることを発見した。さらに、IIAEKは、放射性コレステロールから放射性胆汁酸の生成を促進させた。HepG2細胞において、IIAEKは、胆汁酸生成の律速酵素であるCYP7A1の転写活性化により、コレステロールの分解を促進する可能性が示唆された。以上の成果は極めて新規性の高いものであり、高く評価できる。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 堀 悟郎, 柿沼俊助, 長岡 利, 山元一弘: "リン脂質結合大豆ペプチド含有錠剤摂取がコレステロール高値者の血清コレステロールレベルに及ぼす影響"薬理と治療. 31・7. 571-578 (2003)

  • [Publications] 堀 悟郎, 柿沼俊助, 長岡 利, 山元一弘: "リン脂質結合大豆ペプチド含有即席味噌汁摂取が血清コレステロールレベルに及ぼす影響"薬理と治療. 31・2. 155-161 (2003)

  • [Publications] 長岡 利, 堀 悟郎, 山本 茂: "新しいコレステロール代謝改善素材・リン脂質結合大豆ペプチド"日本未病システム学会雑誌. 9・1. 34-38 (2003)

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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