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2002 Fiscal Year Annual Research Report

プロテオーム解析による抗酸化物質の生理機能評価

Research Project

Project/Area Number 14560104
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

西山 和夫  宮崎大学, 農学部, 助教授 (40164610)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 榊原 陽一  宮崎大学, 農学部, 助手 (90295197)
Keywords抗酸化物質 / リポ酸 / ヒト白血病細胞 / HL-60細胞 / プロテオーム解析 / 二次元電気泳動
Research Abstract

本研究で用いているHL-60細胞は、前骨髄球性白血病の患者から採取した前骨髄球性の細胞株である。HL-60細胞は、ヒト白血病患者由来の代表的な細胞株であり、これまでにケルセチンなどの抗酸化物質により増殖抑制を受けることが報告されている。
リポ酸はビタミンCやEなどの働きを補助するだけでなく、それ自身が抗酸化物質として働く両親媒性のビタミン様物質で、細胞内において還元されて、より抗酸化活性の高いジヒドロリポ酸になることが知られている。
本研究では、まず、リポ酸のHL-60細胞の増殖への影響を調べ、さらに、二次元電気泳動法を用いたプロテオーム解析により、HL-60細胞のタンパク質発現パターンに対する影響について検討した。
濃度0.1〜10mMのリポ酸を培地に添加して培養後、細胞数を測定した結果、リポ酸濃度の上昇に伴い細胞数が減少した。トリパンブルーによる染色を行ったところ、高濃度で青く染まった死細胞が観察されたのに対して、低濃度では死細胞は観察されなかった。このように、低濃度のリポ酸は、細胞死を誘導することなくHL-60細胞の増殖を抑制することが明らかになった。
次にリポ酸存在下で培養した細胞のタンパク質の二次元電気泳動パターンをコントロールの細胞と比較したところ、両細胞のタンパク質スポットに変化が見られたことより、リポ酸がタンパク質合成になんらかの影響を及ぼしていることが考えられた。以上のことから、リポ酸は特定のタンパク質の合成を制御することで、HL-60細胞の増殖を抑制していることが示唆された。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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