2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560172
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
手島 新一 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (70041704)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 学 鹿児島大学, 水産学部, 助手 (60284915)
越塩 俊介 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (60186666)
|
Keywords | 仔稚魚 / 微粒子飼料 / マダイ / ヒラメ / 栄養評価 / 沈降速度 |
Research Abstract |
仔稚魚用の人工微粒子飼料の開発研究を促進するために、本研究ではヒラメおよびマダイを用いて、人工微粒子飼料の作製および栄養学的評価を行った。栄養化学的にバランスのよい、水中安定性(栄養素が水中に溶出しない)の高い微粒子飼料を作製する目的で、タンパク質および脂質源の検討を行い、窒素源として大豆ププチドおよび脂質源として魚油脂肪酸石鹸(FOCS)を主な飼料原料とし、ゼインでコーチングした微粒子飼料(以下、MBDと略記)が上記の目的にかなうことがわかった。そこで、まず30日齢のマダイおよび15日齢のヒラメを用いて、分子量の異なる大豆タンパク質やププチド、FOCS、ステアリン酸乳酸カルシウムなどを飼料素材とするMBDを用いて飼育実験を行った(研究1)。その結果、生物飼料(シオミズツボワムシ、アルテミア)を使用しないで上記の2種の仔稚魚を飼育することに成功し、分子量約1000の大豆ププチドおよびFOCSを窒素および脂質源をする飼料(飼料A)が高い飼料効果を有することを明らかにした。次に、孵化直後のマダイおよびヒラメ(5日齢)を用いて、同様な実験を行った結果、両魚種とも夜間に飢餓状態になることを防ぐために少量のワムシ(ワムシ対照区の1/10量)を夕方給餌すれば、微粒子飼料(飼料A)で飼育することが可能であることを明らかにした(研究2)。また、微粒子飼料の沈降速度、給餌方法、給餌頻度および飼料組成が、仔稚魚の摂餌量および成長および生残にいかなる影響を及ぼすかを検討した(研究3)。その結果、飼料の沈降速度は飼料組成によって異なり、15日齢のヒラメやマダイにおける飼料の摂餌量は飼料の沈降速度や給餌頻度によって左右され、5日齢のヒラメの成長や生残は摂餌量によって変動することを明らかにした。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Alam, M.S., Teshima, S., Yaniharuto, D., Isikawa, M., Koshio, S.: "Dietary amino acid profiles and growth performance in juvenile kuruma prawn Marsupenaeus japonicus"Comparative Biochemistry and Physiology. 133. 2869-297* (2002)
-
[Publications] Alam, M.S., Teshima, S., Koshio, S., Uyan, O., Ishikawa, M: "Effects of dietary protein and lipid levels on growth and body composition of juvenile flounder Paralichythy olivaceus fed diets containing intact proteins or crystalline amino acids"Journal of Applied Aquaculture. 14. 115-132 (2003)