2003 Fiscal Year Annual Research Report
グリーンツーリズム型観光開発地域における集落空間の変容に関する研究
Project/Area Number |
14560195
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千賀 裕太郎 東京農工大学, 農学部, 教授 (90142231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神吉 紀世子 和歌山大学, 工学部, 助教授 (70243061)
齋藤 雪彦 東京農工大学, 農学部, 助教授 (80334481)
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Keywords | グリーンツーリズム / 集落空間 / 空間変容 / 空間管理 / 農地保全 / 農業体験 |
Research Abstract |
当該研究の目的は、グリーンツーリズムによる集落空間管理の可能性を検証し、そのための条件整理を定量的に行うことであり、前年度の研究では、全国自治体に対するアンケート調査による定性的な実態を把握し、プレ調査によって調査対象地の選定とヒアリングシートの設計を行った。 前年度の全国自治体に対するアンケート調査、文献調査から、長野県高森町大島山集落、長野県浪合村荒谷集落、兵庫県養父町奥米地集落を調査対象地として選定した。まず、グリーンツーリズムが行われていない一般集落である大島山集落、奥米地集落において、集落空間を維持している管理作業の労働力・労働時間に関する悉皆ヒアリング調査を行った。次に、荒谷集落において、集落空間全体とグリーンツーリズム事業体によるそれぞれの管理作業の労働力・労働時間に関する悉皆ヒアリング調査を行った。 その結果、i)一般集落における管理作業、農家属性・労働力毎の労働時間の特徴を定量的に明らかにすることができ、ii)グリーンツーリズム実施集落における管理作業・農家属性・労働力毎の労働時間の特徴を定量的に明らかにすることができた。i)、ii)を通じて、今後グリーンツーリズム等の都市側からの経済的労働力的支援を受け入れる際に必要な地域との役割分担計画に必要な基礎的データを得ることができた。またii)を通じて、グリーンツーリズムが集落空間管理の中で一定の役割を果たしうる可能性を示すことができ、そのための条件整理を行うことができた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 全銀景, 齋藤雪彦, 千賀裕太郎: "中山間地域におけるグリーンツーリズムの取組みと農地管理及び共同空間管理の可能性に関する考察"農村計画論文集. No.5. 211-216 (2003)
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[Publications] 齋藤雪彦: "グリーンツーリズム型観光開発地域における農的環境資産としての集落空間管理の維持管理システムの評価と提案"日本建築学会学術講演梗概集. E-2. 649-652 (2003)