2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560204
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Research Institution | Miyagi Agricultural College |
Principal Investigator |
北辻 政文 宮城県農業短期大学, 農業土木科, 助教授 (30195268)
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Keywords | ごみ溶融スラグ / 細骨材 / 人工石 / コンクリート / 重金属 / コンクリート製品 / 強度 / 漁礁 |
Research Abstract |
石炭ガス化溶融スラグのコンクリート用細骨材としての検討およびごみ溶融スラグ人工石の建設資材としての検討を行った。その結果、以下のことが明らかとなった。 1)石炭ガス化溶融スラグ細骨材:石炭灰は1000万tが発生しており、産業廃棄物の中でも最大量を占める。現在、その大半は埋立処分され、残りはセメント原料として利用されている。しかし、埋め立て処分場の逼迫,セメント生産量の減少などから,石炭灰の有効利用が望まれている。石炭ガス化溶融スラグは,石炭ガス化複合発電(IGCC)方式の際に発生するもので、砂状の粒である。本研究ではこのスラグについてコンクリート用細骨材としての利用の可能性について検討した。研究の結果,コンクリート用細骨材としての品質基準をいずれのスラグも満足し、スラグがコンクリート用細骨材として利用できる可能性が高いことが明らかとなった。また置換率50%のコンクリート製品は,強度および耐凍害性において問題なく,実用可能であると判断された。 2)ごみ溶融スラグ人工石:ごみ焼却灰を溶融し、これをゆっくり冷却、結晶化させた人工石について建設資材としてのリサイクルの可能性を検討するため、排水路工における玉石の代替材料および人工漁礁材への適用を試みた。その結果、多自然型工法や磯やけなどに対応できる建設資材として、十分利用可能であると判断された。このことは、廃棄物の有効利用を行うことのみならず、環境の保全に積極的に働きかけること証明するもので、今後の環境保全事業の取組みにおいて大きなヒントを与えた。
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[Publications] 北辻政文, 田中礼治: "ごみ焼却灰溶融スラグのコンクリート用粗骨材としての利用に関する基礎的研究"農業土木学会論文集. 第225号. 89-98 (2003)
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[Publications] 催 正龍, 芳賀 義喜, 北辻政文, 田中礼治: "都市ごみ溶融スラグを骨材として用いた鉄筋コンクリート柱の曲げせん断実験研究"コンクリート工学年次論文集. Vol.25,No.2. 271-276 (2003)
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[Publications] 北辻政文, 曽我義貞, 梅本真鶴, 上埜秀, 齋藤順一郎: "環境保全型資材としての溶融スラグ人工石の利用"農業土木学会誌. 71巻・8巻. 53-56 (2003)
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[Publications] 北辻政文, 大西博康, 高畠英章, 亀山修二, 斎藤昌, 鈴木慎二郎: "石炭ガス化溶融スラグの建設材料への適用に関する実験的検討"第14回廃棄物学会研究発表会講演論文集I. 545-547 (2003)
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[Publications] 石井豪, 小林猛, 後藤理博, 北辻政文: "ごみ溶融スラグを用いたプレストコンクリートに関する基礎的研究"第12回プレストレスとコンクリートの発展に関するシンポジウム論文集. 301-304 (2003)