2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560232
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
神 勝紀 信州大学, 農学部, 教授 (40215166)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐澤 豊 信州大学, 農学部, 教授 (30060528)
大島 浩二 信州大学, 農学部, 教授 (20111784)
|
Keywords | ニワトリ / 間接熱量測定システム / 食餌性熱産生 / 飼料中脂肪レベル / ^<13>C化合物 / グルコース / 低級脂肪酸 / 呼吸基質 |
Research Abstract |
1.システムの一部修整 研究開始年度の14年度に間接熱量測定システムを組み立てて実験を行っていたが、測定精度に若干のばらつきが認められた。そこで、15年度に測定値の精度向上を目的としてニワトリ用チャンバー内の空気を除湿するための装置を付加した。16年度にはさらに効率的に測定を行うためにニワトリ用チャンバー数を2から3に増加し、これに伴ってストリームセレクターの改造と測定プログラムの変更を行った。 2.栄養素と熱産生量 15年度においてはニワトリの食餌性熱産生を増加させる栄養素といわれるタンパク質に注目して研究を行い、食餌性熱産生は飼料中のタンパク質レベルと並行的に推移するが、タンパク質レベルが20%を超えるとこの関係は維持されないことを確認した。そこで16年度はニワトリの食餌性熱産生を低下させる栄養素といわれる脂肪に注目して研究を行った。その結果、食餌性熱産生は飼料中の脂肪レベルに関わらず常に一定であることを確認し、脂肪(すなわちエネルギー)は食餌性熱産生に無関係であることを認めた。 3.グルコースと低級脂肪酸の呼吸基質としての利用性 これまでニワトリは呼吸基質としてグルコースを利用し、低級脂肪酸を殆ど利用しないといわれてきたが、直接的な証明はなされていなかった。ニワトリが利用し得る呼吸基質が何であるかを知ることは、鳥類熱産生の研究において極めて重要な情報であるので、16年度において^<13>Cラベルしたグルコースと低級脂肪酸を用いて実験を行った。その結果、ニワトリはグルコースよりもむしろ低級脂肪酸を呼吸基質として早く消費することを確認した。
|
Research Products
(6 results)