2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14560232
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
神 勝紀 信州大学, 農学部, 教授 (40215166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐澤 豊 信州大学, 農学部, 教授 (30060528)
大島 浩二 信州大学, 農学部, 教授 (20111784)
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Keywords | ニワトリ / 間接熱量測定システム / 自由摂取条件 / 運動性熱産生 / 食餌性熱産生 / 加速度センサー / 窒素蓄積量 / エネルギー蓄積量 |
Research Abstract |
1.システムの改良 研究開始年度の14年度に間接熱量測定システムを組み立てて実験を開始したが、測定精度に若干のばらつきが認められたことから、15年度に呼吸チャンバー内空気の除湿装置を付加した。さらに効率的な測定を行うために16年に呼吸チャンバー数の増加とこれに伴うストリームセレクターの改造と測定プログラムの変更を行った。17年度は測定プログラム-OS(Win-me)間の累積的な問題によると思われる異常が制御装置に生じた。これは。そこでOSをWin-XPに更新し、それに伴って測定プログラムを修正した。同時に呼吸チャンバー内の攪拌翼の改良も行った。 2.運動量と熱産生量 ニワトリの運動量は飼料を自由摂取すると多くなるが、チューブ給餌すると極めて少なくなることが判っている。そこで、16年度までは運動に起因する熱産生(運動性熱産生)量を最小にするためにチューブ給餌の条件下でエネルギー代謝量の測定を行っていた。しかしながら、この方法では1回の給餌量に限界があるため、エネルギー摂取量が維持要求量以下の条件で測定するか、あるいは数時間のインターバルでチューブ給餌を繰り返さねばならなかった。この問題を解決するために、自由摂取条件下の熱産生量から運動性熱産生量を差し引いて、正味の食餌性熱産生量を求めることを試みた。運動量の測定には加速度センサーを用い、これをケージ床面に設置して運動量(=振動量)を測定した。測定した運動量は目視による観察結果と良く一致しており、この方法の有効性が示された。そこで、様々な条件下における絶食ニワトリの運動量とそのときの熱産生量を求め、運動量と運動性熱産生量との回帰式の検証を行った。自由摂取時に維持要求量以上のエネルギーを摂取したときの食餌性熱産生量を検討した結果、筋肉における窒素蓄積と全体的なエネルギー蓄積の浪費傾向が確認されている。
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Research Products
(5 results)