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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ウイルス感染マクロファージが引き起こす感染病態悪化機構の解明

Research Project

Project/Area Number 14560246
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

谷口 隆秀  東京農工大学, 農学部, 講師 (70282803)

KeywordsTNFα / 遺伝子欠損マウス / マクロファージ / サイトカイン / マウス肝炎ウイルス / コロナウイルス
Research Abstract

様々なウイルスにおいて、ウイルスが宿主のマクロファージに感染し、病態を悪化させることが知られている。マウス肝炎ウイルス(MHV)は、その株によりマウスにおいて急性の激症肝炎・慢性肝炎・脳脊髄炎・脱髄などを発症するが、その病態悪化には宿主側の免疫系の影響、ウイルス感染マクロファージの放出するTNFαやIL-1βなどのサイトカイン、ケモカインの関与が示唆されている。
本年度、我々はマウスに致死的な急性脳炎をおこすMHV-JHM株を用いて、TNFα遺伝子欠損マウスに対して感染実験を行った。対照であるC57BL/6マウスと比較し、生存日数・生存率に差がは認められず、また暴利組織学的解析においても差が認められないことからTNFαはJHM株により発症する急性ウイルス性脳炎には重要な役割を果たしていないことが明かとなった。また、ウイルス感染時の脳におけるサイトカイン・ケモカイン等のmRNA量の変動について検討したところ、TNFα遺伝子欠損マウスとC57BL/6マウス間で有意な差は認められなかった。
一方、TNFα遺伝子欠損マウスおよび対照であるC57BL/6マウスの腹腔内マクロファージを回収し、マウスに劇症肝炎を引き起こすMHV-3株を感染させてウイルス量の変動およびサイトカイン・ケモカイン類の発現量の変化について比較検討した。我々のこれまでの研究から、TNFα遺伝子欠損マウスはMHV-3感染に対し、抵抗性となっていることが明かとなっている。腹腔内マクロファージでのウイルスの増殖能では、TNFα遺伝子欠損マウス、C57BL/6マウスので差は認められなかったが、ウイルス感染により形成されるシンシチウムの大きさに明らかな差が見られた。また、ウイルス感染マクロファージにおける炎症性サイトカインの発現量にも有意な差が確認された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 今西二郎 編: "感染症の宿主防御機構-理論と実際-(分担執筆 TNFα p.100-p.109>"医薬ジャーナル杜. 279 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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