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2002 Fiscal Year Annual Research Report

我が国における新興感染症としてのエーリキア種の検出と分子系統学的調査

Research Project

Project/Area Number 14560272
Research InstitutionRakuno Gakuen University

Principal Investigator

村松 康和  酪農学園大学, 獣医学部, 講師 (50254701)

Keywordsエーリキア / マダニ / DNA
Research Abstract

2001年5月から9月にかけて北海道勇払郡穂別町内の森林で採集したヤマトマダニ140匹,シュルツェマダニ84匹と2002年5月に沖縄県・沖縄本島北部ヤンバルの森で採集したタカサゴキララマダニ5匹,フタトゲチマダニ4匹の合計233匹を研究材料として用いた。全てのダニを一匹ずつ乳剤化し,キットを用いてDNAを抽出した。得られたダニのDNAを鋳型とし,エーリキア種の16Sr RNA領域を標的とするプライマー-セットを用いたPCRによるエーリキアDNAを増幅・検出を試みた。
全233サンプル中,穂別町のダニでは12サンプルがPCR陽性であった。この陽性12例は全てヤマトダニで,性別ではオス2例とメス10例あった。シュルツェマダニは全て陰性であった。一方,沖縄のダニではタカサゴキララマダニのオス2サンプルが陽性となった。フタトゲチマダニ4匹は全て陰性であった。得られたPCR産物をダイレクトシークエンス,あるいはpGEM-Tベクターを用いたクローニングの後にサイクルシークエンスによる塩基配列の推定を行った。
得られたシークエンスデータを基にFASTAプログラムによる相同性検索を行った。穂別のヤヤトマダニにおけるPCR陽性12例のうち,2例はWolbachia pipientisと最も相同性が高く,他の10例はSpiroplasma spp.,あるいはCoxiella burnetiiと最も相同性が高かった。また,沖縄のタカサゴキララマダニではSphingomonas sp.と最も相同性が高かった。
今後,さらに検体数を増やすと共に使用するプライマーについても検討を加える必要があると考えられる。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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