2002 Fiscal Year Annual Research Report
代謝工学的手法を用いたクエン酸からのポリグルタミン酸の生産
Project/Area Number |
14560283
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
宮武 和孝 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (70094513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 昌美 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (90343417)
上田 光宏 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (50254438)
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Keywords | ポリグルタミン酸 / 代謝工学 / トランスポーター / 遺伝子操作 / バチルス / 大腸菌 / 機能発現 / 大量生産 |
Research Abstract |
本年度は、以下の2点に焦点を当て研究を行った。 1)枯草菌のクェン酸様トランスポーター遺伝子の、納豆菌への導入 2)遺伝子の発現ついて これまで設計したプライマーを用いて、yraO遺伝子のシャトルベクター(pHY300PLKDNA)へのクローニングを試みた。このプライマーは、yraOのORF、プロモーター、ターミネーター領域を含むように設計されたもので、これらのプライマーを用いて枯草菌のゲノムDNAを鋳型にPCRを行ったが、pHY300 PLK DNAがただのクローニングベクターで発現ベクターではないため、形質転換したとしても、細胞中で発現するかどうか疑問であると判断し、現在大腸菌と枯草菌の新しいシャトルベクター(pDG148-Stu)を用いて、納豆菌中でのyraO遺伝子の発現を試みている。これまで、新たにプライマーを設計し直し、PCRによるyraO遺伝子の増幅を試みたところ、予想される分子量と等しい長さのDNAフラグメントを得ることができた。そこで、このフラグメントを用いて、pDG148-Stuとのライゲーションを試み、派生したプラスミドを用いて、「プロトプラスト法による納豆菌へのyraO遺伝子の導入」を試みている。納豆菌RNAのノザンブロッティングのプローブとして用いる5種類の遺伝子のクローニングは成功した。今後、ノザンブロッティングを行い、その発現量の調節と機能を解明するため、ISOGENというkitにて、納豆菌からのRNA抽出をおこなっている。より効率的に行うため、抽出方法の改良を検討中である。
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[Publications] M.Nakagawa, S.Takenaka, M.Ueda, H.Inui, Y.Nakano, K.Miyatake: "Pyruvate : NADP^+ oxidoreductase is stabilized by its cofactor, thiamin pyrophosphate, in mitochondria of Euglena gracilis"Archives of Biochemistry and Biophysics. 411. 183-188 (2003)
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[Publications] 共著: "食の安全(担当分)環境ホルモンの恐怖 141-172ページ"NTS. 244 (2003)