2002 Fiscal Year Annual Research Report
線毛発生における中心子のde novo複製の分子機構の解明
Project/Area Number |
14570002
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
萩原 治夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80189464)
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Keywords | 線毛 / 中心子 / 基底小体 / 線毛発生 / 根小毛 |
Research Abstract |
線毛発生は、fibrous granuleという顆粒構造の形成に始まり、次にdeuterosomeが出現し、複製中心子が細胞先端部に移動して基底小体となり、線毛が伸長し基底小体付属構造が形成されるという一連の経過をたどる。Fibrous granuleは、中心子の複製に密接に関係する構造である。われわれはfibrous granuleの構成要素として分子量195kDaの蛋白質(FG195)を見出し、細胞内の局在について、免疫組織化学的に解析を行ってきた。この蛋白質の本体について、cDNAライブラリーを用いて、大腸菌に蛋白を発現させ、我々の作成した抗体により発現遺伝子のスクリーニングをおこなって解析した。Fibrous granuleは、中心子の複製に加えて、根小毛の形成にも関与している。根小毛は、基底小体に付随し、基底小体の機能を調節する働きをしていると考えられる。われわれは、根小毛は、線毛の形成の有無に関係なく、すべての細胞に発現していることを見出した。正常の培養細胞を用いて、ブレフェルジン等の細胞障害性薬剤、及び飢餓実験等の根小毛の形態に及ぼす影響について解析を行った。線毛発生において、複製した中心子に局在するたんぱく質については、glutamylateed tubulinなどの少数が知られているのみである。線毛発生細胞におけるチューブリン関連蛋白質の発現について、免疫組織化学的、免疫電顕的に解析を行った。
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